岳飛伝２ 烽火篇

SHALOCKMEMO417
「岳飛伝２　烽火篇」　田中芳樹

[ｂｋ１][７＆Ｙ][Ａｍａｚｏｎ]

講談文庫た56-32/
07.10/\600/290p

岳飛伝第２巻。北宋から南宋へと歴史は移る。金側の将軍ウジュや塞と呼ばれる山に盤踞する盗賊たちもヒーローさながらに活躍する。いよいよ水滸伝の様相。
女性が重要な役割を果たすことはあまりないが，母の力は大きいらしい。本書２３３ページ「中国の男性にとって，母親ほど怖いものはないようだ。」に代表される。
ヒーロー岳飛は母親から四文字熟語を背中に彫られてしまう。

岳飛伝１ 青雲篇

SHALOCKMEMO415

「岳飛伝１　青雲篇」　田中芳樹

[ｂｋ１][７＆Ｙ][Ａｍａｚｏｎ]

講談文庫た56-31/
07.08/\699/297p

新春初めの読了本。１２月は１冊しか読了できなかったので，今月から，またがんばっていきたい。

田中芳樹といえば，「銀河英雄伝説」などＳＦと，薬師寺涼子など伝奇ものなどに興味をひかれるが，中国歴史物でも活躍しておられる作家の一人。
岳飛伝は宋から金に変わるとき活躍した岳飛ほか水滸伝と同時代の英雄たちを描いたものがたり。
水滸伝などの中国伝奇小説と同じく，いわゆる周回小説の形式をとっている。
女性が主人公となるものとしては，女児英雄伝などもあるが，本編には女傑「梁紅玉」が終わりの方で登場する。第２巻に引き継がれるので，登場だけだが，今後の活躍が楽しみである。