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ビブリア古書堂の事件手帖 3 [アスキー・メディワークス]

SHALOCKMEMO675
ビブリア古書堂の事件手帖3 栞子さんと消えない絆
三上 延





 古書にまつわる謎を解いていく短編集の第3巻。主人公の周囲の事件を扱うだけでなく,ヒロインの栞子さん自身にも様々な謎が渦巻く設定に新鮮みがある。今回扱う古書は「王さまのみみはロバのみみ」「たんぽぽ娘」「チェブラーシュカとなかまたち」「春と修羅」。特に宮沢賢治のうんちくはすばらしい。さらには,栞子さんの妹文香の日記というのも登場し,次巻への期待を膨らませる。鎌倉の観光案内としても使えるぐらい描写のすばらしさには恐れ入るし,住んでみたくなるのは,私だけではないと思う。周辺書,コミックも発売され始め,ビブリア現象が起きつつあります。


ビブリア古書堂の事件手帖 2 [アスキー・メディワークス]

SHALOCKMEMO661
ビブリア古書堂の事件手帖 2 栞子さんと謎めく日常」
三上 延





 MEMO661の続編です。
 ヒロイン栞子さんとお母さんの関係,さらには五浦大輔,小菅奈緒など第1作にも登場するビブリオ古書堂の常連さんが登場します。時に,万引きや古書をめぐる人間の欲望,そして栞子さんと大輔君のロマンスめいた感情の触れ合いなどが静かな鎌倉の背景とともに揺らめきます。プロローグ,エピローグふうに語られる「クラクラ日記」の謎は,果たして次回が解決編となるのでしょうか。もっともっとシリーズとして書き継がれてほしいと思わせる傑作です。


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ビブリア古書堂の事件手帖 [アスキー・メディワークス]

SHALOCKMEMO660
ビブリア古書堂の事件手帖 -栞子さんと奇妙な客人たち-」
三上 延





 いわゆる安楽椅子探偵もの。ホームズ以上の観察眼と人の話から聴き取る情報を組み立てる想像力の凄さ,そして安楽椅子探偵ならぬ入院中の古書店主,栞子さんとワトスン役の五浦大輔,そして古書店に集まってくる不思議な人たちとの交流。どれをとっても,ホームズ・パスティーシュ,さらには本好きにはたまらない蘊蓄がいっぱい詰まった良書です。さらに続巻が文庫化されたので,2冊まとめて購入しました。久しぶりの日本語(翻訳ではないという意味)の本でとてもすんなり読んでしまいました。


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