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愛に迷えるシンデレラ [サラ・モーガン]

SHALOCKMEMO1058
愛に迷えるシンデレラ Playing by the Greek's Rules
( Puffin Island 0.5 ) 2015」
サラ・モーガン 霜月 桂 (3100号記念巻)





数日前には読了していたのですが,やられました!これまで,ハーレクインとは相性の良かった7netショッピングですが,サイトの全面改修に伴い,本サイトでのリンクもすっかりやり直しになってしまったのです。しばらくは修正に時間が掛かるでしょうね。いっそbk1に戻そうかなと思いましたが,7netの各ページのデータがやはりもっとも優れているので,イメージは十分ではありませんが,一番時間的に短縮できると思い,そのままにすることにしました。ただ,ハーパーコリンズ・ジャパンになった7月以降のページには,本のページ数が書かれていないので,そこはamazonで確認せざるを得なくなりました。これもまた一手間掛かりそうです。7netの良い点はまず,R-●●やD-●●などの番号が記されていることです。バックナンバーの整理にこれは欠かせません。これがamazon.co.jpやkinokuniyaでは記されおらず,本家のハーレクインでもバックナンバーが十分たどれないこと。romancewikiでも大御所が抜けていたりして整理には大変困難を来してしまうことなどそれぞれに欠点があり,総合的には7netがやはり優れていると言えると思います。しばらくリンク切れに我慢せざるを得ないですね。
さて,ロマンス3100号の記念号となった本作がサラ・モーガンというのもちょっと予想外でしたが,読んでみてなるほどと思いました。「彼女にとって家族とは多色使いのセーターみたいなもの。さまざまな色の毛糸が冷たい風から自分を守ってくれる暖かなものを作り上げている。」などという文に表されているようにとても巧みな喩が多用されており,作品に深みが感じられます。両親を知らず里親の元を転々として育ったにもかかわらず,太陽のように明るく前向きに生きていこうとするヒロイン,リリー・ローズ。考古学を好み古いものに家族の歴史を感じ,お金や名誉ではなく人間を愛するすばらしい女性です。対するニック・ゼルバキスは母から捨てられ,父は3度の離婚ののちさらに4度目の結婚式を挙げようとしているどうしようもない両親の姿を見て愛を信じられなくなった心に傷を持つ富豪。最後には父の愛,母の愛に気づいていくのですが,それまでにはリリーが愛の触媒のような役割を担い,ともに幸せになっていくというストーリーです。家族と愛と互いの信頼,そんなハッピーエンドにいたる要素がふんだんに盛り込まれた傑作です。自分も幸せになれるのではないかと期待を持って元気に生きていけそうになる本作。イチオシです。


タグ:ロマンス
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届かぬ愛に傷ついて [サラ・モーガン]

SHALOCKMEMO709
届かぬ愛に傷ついて (ウルフたちの肖像 1) The Tortured Rake 2011」
サラ・モーガン 山科みずき





メディカルものを得意とするイギリスの作家,サラ・モーガンの作品。イギリスのウルフ一族は,何人かの女性により8人の兄弟姉妹がいた。シリーズ「ウルフたちの肖像」はこの兄弟姉妹を廻るシリーズ。本作のヒーローは世界的に有名な俳優のナサニエル。ナサニエルと兄のセバスチャンだけが同じ母親の子供であり,他の兄弟姉妹たちはみな違う母親を持つという複雑な家庭。ヒロインは舞台の衣装デザイナー,ケイティ・フィールド。サラ・モーガンの作品としては珍しく看護師も医者も主人公ではない。ナサニエルは幼少のころの父母から受けたショッキングな事件から立ち直れないでいる。カリスマ性を持つナサニエル。そして,才能を持ちながらもデザイナーとしての自信を持てずにいるケイティ。ナサニエルは舞台「リチャード二世」のステージに立ったとたん,兄の姿を見かけ,パニックに陥り,舞台から走り去ってしまう。その時,楽屋で仕事をしていたケイティに助けられ,姿をくらます。ケイティはカリスマ俳優ナサニエルの顔をもちろん知っており,密かにあこがれの対象でもあった。そのナサニエルに救いを求められれば,もちろん手助けをするが,無名の自分にナサニエルとの関係を考えることなど思いもよらない。しかし,ナサニエルはケイティのデザインした衣装に彼女のもつ素晴らしい才能をみぬいていた。

やがて,マスコミを避けるためにブラジルに逃避行をする二人だが,互いのもつ心の傷に気づき,互いを思いやるうちに愛を育んでいく。やがて,故郷のウルフ邸でナサニエルは兄弟たちを集めようとする長男と出会い,その考えに同調するようになる。過去を乗り越えることができるか。シリーズの幕開けにふさわしい1作。


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仮面の花嫁 [サラ・モーガン]

SHALOCKMEMO641
仮面の花嫁 Sale or Return Bride (For Love or Money 6) 2005」
サラ・モーガン 和香ちか子





 ロミオとジュリエットのように対立する2つの名家に挟まれた悲恋は,古来からロマンスの王道を行くものですが,本作でもフィオルキス家とローリングス家のセバスチャンとアリージアではありますが,サラ・モーガンはかなり世代的なひねりを加え,さらに最後まで悪役を貫き通す意外な人物を設定することにより,悲恋をロマンス小説的にハッピーエンドに切り返しています。
 後半はどちらかというとロマンチック・サスペンス色が強くなるようにも思います。文庫本オビではヒーローのセバスチャンのギリシャ人的頑固さが強調されていますが,逆にヒロイン,アリージアの弱弱しさの方がちょっと鼻につく人もいるのではないでしょうか。


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