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ティアラは世継ぎのために [シャロン・ケンドリック]

SHALOCKMEMO1453
ティアラは世継ぎのために Crowned for the Prince's Heir
( One Night With Consequences 20 ) 2016」
シャロン・ケンドリック 東みなみ





 原題は「王子の後継者のために冠を」
 ヒロイン:リサ・ベイリー(?歳)/服飾デザイナー/小柄,豊かな胸,緑色がかった金色の瞳,カールしたキャラメル色の長い髪,ミルクのような肌/
 ヒーロー:ルチアーノ(リュック)・ガブリエル・レオニダス(?歳)/マルドヴィア公国大公/長身,黒髪,ブルー(サファイア色)の目,深いオリーブ色の肌/
 シャロン・ケンドリック20冊目の読了本です。一夜の出来事からのヒーロー,ヒロインの関係を描いていくこのシリーズも,20冊目を迎えました。本作はもう初めからヒーローが大公ですから,後継者問題となることは自明のことですが,ロイヤルものにはヒロインの才能がどのように生かされていくのかという点も見逃せないですね。本作のヒロイン,リサ・ベイリーはドレス・デザイナー。大公妃としてふさわしいのか,国の人々はどのように彼女を受け入れていくのか,恋敵はいないのか,と前途多難な二人の行方にさらに後継者問題を絡め,となかなか難しいテーマに作者のストーリーテリングの手際が問われるところです。デザイナーのリサとリュックが出会い,6週間付き合った時,リュックは自分の身分を明かさずただのリュックでした。妹に赤ん坊が産まれ,ロンドンのベルグレイヴィア地区にあるブティックを経営することで生活費と全く働く意欲のない妹の恋人の二人を養うのは,リサにとって次第に経済的な負担になりつつあります。2年後,このブティックをリュックが訪れます。その時には,リサはリュックが大公であることを知っていました。今やただのリュックから身分違いの大公へと変貌を告げたルチアーノ。「僕に向かって,リサほどずけずけと口をきく者はいない。それにこれほどひるまず,まっすぐに僕を見つめる者もいない。」というリサに逆にルチアーノは魅力を感じていたのでした。現在付き合っている女性がいないから友人の結婚式に同伴して欲しい,というルチアーノの頼みを初めは二の足を踏んだリサでしたが,社交界の有名な人たちが集まる結婚式に自分のデザインした服を着ていくことでいいコマーシャルになるというルチアーノの甘言に乗せられるように,リサはYesを言ってしまいます。「大好きな妹ブリタニーは大学を中退し,かわいいタムシンの母親になった。そしてタムシンの父ジェイソンの言いなりになっている」現状から,リサのブティックはなかなか利益が上がらない状況を改善していかなければなりません。アイルランドの不動産王コナル・デヴリンと産業界の大物の娘アンバー・カーターの結婚式となれば,そこに集まる人たちに会うだけでも自分のデザインを披露することに大きなメリットがあるはずです。「ルチアーノが体しか求めていないのは,最初から分かっていた。個人的な話はできないとはっきり言った理由も,簡単には想像はついた。大公であるルチアーノが外国人に心を許すなどあってはならないからだ。」ということを十分承知の上でリサは「ルチアーノと時間を過ごせば,今度こそ彼を心の中から閉め出せるかも知れない」と期待したのです。「おとぎばなしの中にいるみたいだとリサは思った。すべての女性が夢見る,完璧な披露宴」のパーティで銀色のドレスに身を包み,リサはどれほど自分がリュックに想いを寄せられているかに気づかずにいます。「背が低くて胸が発達しすぎたブルネットの女」と自分を見ていたのです。一方リュックことルチアーノには,近くの島国のプリンセス・ソフィーとの結婚が決まっていました。いわば幼なじみですでに両家では二人が結ばれることは互いの国民も納得していたのでした。結婚披露宴の夜,二人は最後の思い出とばかり結ばれます。そして半年後,思いがけない結果。その結果をリサはルチアーノに告げようとしますが,彼の側近秘書のエレオノーラに連絡を阻まれてしまいます。リサは,自分も着ることのできるおしゃれなマタニティードレスのデザインで業績をアップしようと考えます。たまたまインターネットでリサを検索していたルチアーノは妊娠しているリサを発見してしまうのです。翌朝,ルチアーノは許嫁プリンセス・ソフィーの元を訪れ,その脚でロンドンに飛びます。そして,なぜ知らせてくれなかったと非難しますがエレオノーラが取り次がなかったことを知り,即刻彼女を首にするのでした。シングルマザーになることを決意していたリサに対して,大公家の子供であることを強調しますが,「私があなたを解放してあげようとしているのが分からないの?欲しいとも思わなかった子供を押しつけて,あなたの人生をめちゃめちゃにする気はないの。私が産むのは庶民の子供だもの。あなたはプリンセスである別の女性と結婚すればいいわ」とプリンセスを気遣うのでした。ロンドンに来る前にイゾラヴェルデのプリンセスの元に立ち寄ったことを告げ,婚約解消してきたことを打ち明けるのでしたが,「悪いけれど,わたしはもうあなたのものじゃないわ。婚約を解消したことが,なぜ私と関係あるの?二人は一夜限りの関係を結び望まない結果になってしまっただけよ。」と取り合いません。「自由の身になった今,僕は君と結婚できる。」と仄めかすルチアーノに対して「私が結婚すると,あなたは本気で思っているの?」「嫡出子ではない子供が,大公の位を継げるとは思わなかったわ」とさらに拒否するリサ。庶民から大公妃へ,この落差がリサを躊躇させているのです。そしてルチアーノが自分を愛してくれているという確信を持てないことが・・・。
 ルチアーノがリサを食事に誘うと,マスコミへの影響を考え,弁護士同席で子供の扱いをどうするか決めればいいといい放つリサ。「リサの膨らんだお腹にはマルドヴィア公国じゅうの富を集めたよりももっと貴重なものが育っている。自分が赤ん坊をどれほど欲しいと思っているかを悟り」,彼は動揺します。そしてリサのブティックの所有権をすべて手に入れているという脅しめいたことばや「子供の性別がどうであれ,将来的に王位継承法を見直せばいいだけの話しだ」とマルドヴィアでのリサの生活を示唆するのでした。ルチアーノとともにマルドヴィアに向かったリサ。宮殿内での戸惑うことの多い生活にリサは順応できるのでしょうか。そして気になる妹夫婦と店のこと。これらがすべて解決するときが来るのでしょうか。後半は宮殿内でのあれやこれやが語られます。そしてなによりルチアーノがリサを愛することができるようになるのでしょうか。Crownという原題をティアラという王妃を象徴するものに変えて邦題にしたのは,なかなかいいアイディアだと思います。
 エピローグではローズと名付けられた娘が2歳になっています。


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富豪が拾ったウエイトレス [シャロン・ケンドリック]

SHALOCKMEMO1393
富豪が拾ったウエイトレス The Billionaire's Defiant Acquisition
( Wedlocked 59 ) 2016」
シャロン・ケンドリック 山科みずき





 原題は「富豪の反抗的な拾得物」
 ヒロイン:アンバー・カーター(24歳)/令嬢/日焼けした長い脚,黒髪,小さな鼻,血色の良い唇,濃いまつげ,エメラルド色の瞳/
 ヒーロー:コナル・デヴリン(35歳)/実業家/黒っぽい髪,濃いブルーの瞳,アイルランド訛りの深みのある声,金色に輝く肌,筋肉質の長い脚/
 ちょっと訳しにくい「acquisition」ですが,邦題はうまい訳ですね。MB版のヒロインの長く美しい濃い褐色の髪,そして抜群の女性らしいプロポーションは,邦版(HQ版)のちょっと大人びた後ろ姿よりずっとアンバーの様子を伝えていると思います。Best_Imageの一つといってもいいでしょう。「ウエイトレス」かと思いきや,ヒロインは我が儘娘でした。しかし両親の父に捨てられた母親の男性遍歴,5度の結婚をした父親や異母兄の存在から逃れるため,わざと遊び人と周囲に思わせることが必要だったアンバーの不幸な生い立ちが次第に明らかになるにつれ,これまた赤貧の中から身を持ち直し,アンバーの父の支援や義兄の友情によって富豪となったコナル・デヴリンという二人がとが恋に落ちていく,ベストカップルとなって行く過程がとても面白く感じられました。シンデレラストーリーではなく成長譚であるところに本作の秀逸さがあると思います。「あなたは空っぽになった私の殻に何かがあることに気づかせてくれた」というアンバーの言葉,そしてコナルの「僕が馬鹿だったということを君に分かって欲しい。そう,僕が傲慢で,頑固で,目先のことしか見えず,一番素晴らしいものが指の間からこぼれ落ちるのを傍観していたことを」という言葉に本作のエキスが凝縮されています。読んで損のない作品です。


タグ:ロマンス
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君主と砂漠の秘め事 [シャロン・ケンドリック]

SHALOCKMEMO1384
君主と砂漠の秘め事 The Sheikh's Christmas Conquest
( Bond of Billionaires 2 ) 2015」
シャロン・ケンドリック 中村美穂





 原題は「シークのクリスマス征服」
 ヒロイン:オリビア(リビー)・ミラー(29歳)/B&B「ワイトウィック・マナー」経営,元厩務員(馬にささやく者)/小柄,赤みがかった淡い茶色の長い髪,そばかすのある顔,琥珀色の目/
 ヒーロー:サラディン・アル・メクタラ(?歳)/ジャズラタン王国国王/長身,鋭い眼光,ブロンズ色の肌/
 「もし何かを学んだことがあるとしたら,人は過去に生き,過去に支配されてはならないということだ。サラディンと,彼の心に住み着いている美しく若い妻のように。」くも膜下出血で19歳の美しい妻を失ったサラディンはその後一生誰かを愛することを拒み続けてきました。そんなサラディンが探し出したのは「馬にささやく者」と競馬界で知られていた厩務員のオリビア(リビー)でした。サラディンの愛馬バルカンが怪我をしてもう競走馬としては働けなくなったものの,まだその優秀な血統を残すことで次代の活躍が期待できたのですが,弱り切っている馬を獣医も厩務員たちも手の施しようがなくなっていたのです。むりやり,B&Bの改修費を負担するという契約でジャズラタン王宮に連れてきたリビーは,バルカンの脚に触れたとたん,バルカンは生きる意志を示すという奇跡が起こります。まさに「馬にささやく者」の面目躍如たる出来事でした。小柄で鼻の周りにそばかすの散った白い肌を持つイギリス女性がなぜこんなに自分の心の中に忍び込んでくるのか,しかも自分の指示に従わない人間も,ましてや女性がいるとは考えもしていなかったことに驚きと理解不能な気持ちの中でサラディンはリビーを誘惑し,リビーもまたこの人ならば自分の純潔を捧げても悔いがないと二人は雪に閉ざされたワイトウィック・マナーの暖炉の前で愛し合います。ジャズラタンでも砂漠のオアシスに馬で遠乗りにいった二人は瞬く間に関係を深め,その後,王宮の中でもサラディンは自分に言い訳しながらリビーを求めずにはいられませんでした。しかし,若くして失った妻を美化するあまり自分の気持ちに正直になれないサラディンとの将来はないことに傷ついたリビーはジャズラタンを去る決意をします。さてサラディンはリビーを呼び戻せるのでしょうか。
 英国人らしい,砂漠の国と競走馬の飼育とがストーリーの中心になる作品です。国王にも毅然と「ノー」と言えるリビーの爽やかさと濃厚な二人の愛の関係が描かれた傑作です。


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エンジェル・スマイル [シャロン・ケンドリック]

SHALOCKMEMO1310
エンジェル・スマイル The Baby Bond
( His Baby 2 ) 1998」
シャロン・ケンドリック 久坂 翠




K-415
16.08/¥670/156p

I-1260
99.07/¥641/156p


 原題は「赤ちゃんの絆」
 ヒロイン:アンジェリカ(エンジェル)・マンデルソン(22歳)/ホテルのメイド/黒髪,エメラルドグリーンの目/
 ヒーロー:ローリ/マンデルソン(34歳)/弁護士/黒髪,青い目,長身/
 夫の浮気によって生まれた赤ちゃんを育てることになったエンジェル。この不名誉な話しをもってきたのは,夫チャドの兄ローリでした。結婚後すぐに愛人ジョアンと逃避行を続けていたチャド。エンジェルはロンドンから故国アイルランドに戻り小さなホテルのメイドとして暮らしていましたが,ローリはチャドと愛人が交通事故で二人とも亡くなり,遺児のみが残されたこと,そしてその子供を自分が引き取ることにしたとエンジェルに告げます。そして言いにくそうに,エンジェルにこの子のナニーをしてもらえないだろうかというのです。あまりにも虫のいい話ではありますが,その子を一目見たときエンジェルは瞬く間にその子に惹かれてしまうのでした。と同時に兄弟とは言え,あまりに違う堅物のローリが,何故か気になってしまいます。かつて夫と自分の結婚に反対していたと聞いていたエンジェルですが,子供に対する愛情だけは本物だと直感し,この話に承諾するのでした。そして二人とロンドンに向かう途中,道路をふさいでいる牛に車をUターンさせられてしまい,1泊することになります。そのホテルの支配人アラン・ボリヤーは後に二人にとって大切な人となるのです。さて,まだ名前のない赤ん坊に二人はふさわしい名前を考えます。ローリの親友ローカンの名前をもらうことに同意し,ローカンと名前を呼ぶことによって,エンジェルはもはや自分の息子のように赤ん坊を考え始めました。そして翌日フェリーでロンドンへ,さらにローリのアパートに着いた3人ですが,独身男性のアパートらしい無機質な内装では子供を育てるのにふさわしくないと,翌日から二人は庭付きの家を探し始め,気に入った家を見つけます。ローカンが落ち着くまで休暇を取ったローリと本物の夫婦のように暮らし始めたエンジェルですが,事実上別居生活を送ってはいたものの離婚をしていないまま未亡人となったエンジェルは義兄との結婚ということには抵抗がありました。しかし男性としてのローリには気持ちとは裏腹に体は彼を求めてしまいます。やがて二人きりの外食の後,ついに二人は結ばれます。夢中だった二人は翌日エンジェルの妊娠の可能性に思い至り,ローリはエンジェルにプロポーズするのですが,エンジェルはきっぱりとそれを断ります。事情がはっきりするまでは愛のない結婚はお断り・・・。やがて名付け親となったローカン夫妻と4人で食事をし,エンジェルはローカンを実子のように感じ,幸福感に浸るのでした。
 妊娠していないことが明らかになったエンジェルですが,ローリとの間に互いに愛が満ちていることを指摘され,ついにはともに暮らすことを承諾するのですが,ここに至る間に実は裏であのアラン・ボリヤーやアイルランドの人々がすっかり二人の橋渡しを準備していたことをエンジェルは後で知ることになります。それほど複雑な物語でもなく,たんたんと話が進んでいくのですが,ローカンという名前がアイルランド絵はとてもブレイブハートな名前であることが分かり,洗礼式でのハッピーエンドで改めてその不思議な誕生に意味を持たせていきます。読んでいる側もなにか荘厳な気持ちになるエンディングが見事な作品です。


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屋根裏の聖母 [シャロン・ケンドリック]

SHALOCKMEMO1270
屋根裏の聖母 Claimed for Makarov's Baby
( Bond of Billionaires 1 ) 2015」
シャロン・ケンドリック 中村美穂





 原題は「マカロフの赤ちゃんのための要求」
 ヒロイン:エリン・ターナー(?歳)/元秘書,カフェの店員/緑色の目,茶色の髪,ホッソリとした体/
 ヒーロー:ディミトリ・マカロフ(36歳)/実業家,ロシアの新興財閥/金色の髪,ファベルジュと盆栽を収集,彫りが深く威厳のあるロシア系の顔立ち/
 左のMB版とHQ版を比較するとこれは,もう明らかにHQ版の勝ちですね。ヒーロー,ヒロインのイメージがMB版ではすっかり損なわれてしまっています。シャロン・ケンドリック作品は「シンデレラは似合わない(SHALOCKMEMO1187)」で,ロキシーというとても魅力的なヒロインを読みましたですが,もうあれから三カ月も経っていたのですね。さて,本作は連作「Bond of Billionaires」の第1作。次作「The Sheikh's Christmas Conquest(2015)」のヒーロー,ジャズタランの国王,サラディン・アル・メクタラも本作に登場します。
 ヒロイン,エリン・ターナーはかつて新興財閥(オリガルヒ)ディミトリ・マカロフの秘書として働いていた時期がありました,ディミトリの仕事中毒,そして無軌道な私生活について行けずに,辞職したのですが,もっともそのきっかけになったのは出張から帰国したはずなのに連絡が取れなくなったディミトリを心配して家に行ってみると,見知らぬ美女がいるのに驚きます。女性を追い出したディミトリはエリンを求め,秘書とボスの関係を超える関係を持ってしまいます。秘書としてこれ以上やっていけないと,エリンは辞職を願い出るのですが,アッサリとうなずかれてしまったのでした。数年後,エリンは妹と二人で小さなカフェを経営し,カフェの上階の屋根部屋で,ディミトリとの子レオと二人暮らしをしてきたのでした。そして,カフェの経営を安定させ,レオの将来の生活資金を確保するため,同性愛者のシコと偽装結婚をしようとしていたところに,ディミトリが現れたのです。いずれレオの存在は知られてしまうかもしれないと覚悟していたエリンですが,レオを隠していたことを非難され,レオに会わせろと要求するディミトリに,レオが混乱しないように少し時間が欲しいと必至に頼み込むエリン。富豪である自分に経済的援助を求めず,独力で息子を育てようとするエリンを,ディミトリは敬意を感じたのでした。エリンの居場所をディミトリに教えたのは妹のタラでした。レオが次第に大きくなり父親の存在を知りたがる時期がやがて来ることを心配したタラが,エリンとディミトリの関係修復を願ってしたことなので,エリンはタラを責めることが出来ませんでしたが,やはりレオに突然ディミトリに会わせパパだよと教えることは絶対に避けたいことでした。レオは丁度その時間幼稚園に行っている時間で,ディミトリとエリンがリムジンで待っていると,レオが幸せそうにカフェに帰っていく姿を目にし,レオの将来についてあれこれと思いを巡らせるディミトリでした。二人はそのままディミトリの契約相手である中東の国王に会うため,エリンを秘書として連れて行くことになります。この中東の国王が次作のヒーロー,サラディン・アル・メクタラです。やむを得ずディミトリに従って行かざるを得ないエリン。そして彼の国で,乗馬の名手であるサラディンの挑戦を受けて乗馬勝負に挑むディミトリを,危険を承知で仕事にのめり込む昔の姿を見たエリンは怪我のないことを祈るばかりでした。しかし案の定,サラディンの馬が突然前足を挙げたときに助けようとしたディミトリが全身打撲を負ってしまいエリンの心配は的中するのでした。君が去って以来自分は変わったというディミトリですが,エリンは言葉とは裏腹にディミトリの本来の姿は変わっていないのではないかとディミトリを信用することは出来ませんでした。このことがきっかけで契約はうまくいき,帰国後,遂にレオとディミトリは対面を果たします。これほど優しくなれるかと思えるほどディミトリはレオに優しく接し二人は意気投合してしまいます。この姿に多少の嫉妬を交えながらもエリンはレオの将来についてディミトリと交渉しようと決意するのでした。そしてディミトリの古里ロシアへの休暇旅行。そしてエリンはディミトリがなぜこれほどまでに仕事にのめり込み,永続的な関係を結ぼうとしないのか問い詰めていきます。やはり両親の虚飾の結婚生活がその背景にあることが分かり,エリンは少しディミトリを理解できたような気がするのでした。さて二人の関係はどうなるのでしょうか。そしてレオの将来は・・・。
 自分の生活を含め,秘書以上の思いをディミトリに捧げてくれるエリンの気持ちが次第にディミトリの生活や人生観を変えていくことが克明に描かれた秀作です。そして息子を愛し,ディミトリにタイしても影響力を与えていくまさに聖母のような存在,そんなエリンの姿が素敵です。


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シンデレラは似合わない [シャロン・ケンドリック]

SHALOCKMEMO1187
シンデレラは似合わない Back in the Headlines
Scandal in the Spotlight 3 ) 2012」
シャロン・ケンドリック 中村美穂





 原題は「主役に戻って」
 舞台はロンドン,トーチェスター伯爵家バレオ・ホール
ヒロイン:ロクサーヌ(ロキシー)・カーマイケル/元ガールズバンド「ロリポップ」歌手,ナイトクラブ「キットカット・クラブ」歌手,清掃作業員/青い瞳,ダークブロンドの髪
 ヒーロー:タイタス・アレクサンダー(35歳)/トーチェスター公爵/高い頬骨,茶色の髪,
 今は清掃作業員をしながら場末のクラブで歌っているロキシーですが,かつてロリポップというバンドのボーカルとして世界中の注目を集めヒットチャート上位を席巻した歌手でした。一方タイタス・アレクサンダーは,1年半前に父が亡くなり,トーチェスター伯爵位を継いだばかりでノーフォーク州のバレオ・ホールというマナーハウスを管理維持することになっています。遺産の管理をしているうちに,ロンドンの会計士マーティン・マレー名義のノッティング・ヒル・ゲートの高級住宅地にある最上階のフラットにかつてのスター,ロキシーが住んでいることを突き止めます。現在の職業は場末の歌手と夜は清掃作業員,そんなロキシーが,もともと家賃の高いロンドンでこんな高級フラットに住むだけの家賃が払えるはずがなく,きっとマーティン・マレーの愛人として囲われているに違いないと,フラットの追い出し作戦を開始します。清掃作業を終えて具合が悪くなり,悪天候の中やっとの思いでフラットについたロキシーは,自分のたった一つで全ての財産が入り込んでしまうスーツケースが廊下に出され,鍵も取り替えられていることに愕然とします。意識を失ったロキシーが次に目覚めると,そこは見たこともない場所でした。気を失っているロキシーを見つけ,タイタスが運んできたのです。数日間も意識を失っていたロキシーに,ナイトクラブからの解雇通知と,数日間無断欠勤したと清掃作業員も首になったことを告げる上司。自分がフラットを追い出したばかりにこんな最悪の状況に陥ったことに責任を感じ,タイタスは,ロキシーにある提案をします。数週間後に開かれる自分の盛大な誕生パーティまでに,スタッフとしてバレオ・ホールで働かないかという提案でした。バレオ・ホールの家政婦バネッサは,ロキシーをかわいがり,従業員の住む屋敷の近くのコテージで相部屋になったエミリーがかつてのロリポップの大ファンだったこともあり,安定した暮らしを始めたのでした。そして壮大な屋敷を舞台に,タイタスとロキシーのロマンスが次第に熱を帯びていきます。もう一日たりともロキシーと離れがたくなったタイタス。屋敷のスタッフやバネッサの目を盗んで逢瀬を重ねる二人。やがてパーティ当日,何でももっているタイタスになにかプレゼントしたいと,ロキシーはエミリーやスタッフたちとある企てをします。自らの才能である歌手としての実力で「ハッピー・バースデー」と歌のプレゼントを,なんと,アメリカ大統領とも関係があったとされる,あの有名女優のスタイルで行ったのでした。数日後のマスコミでその時の写真と,あれは新しいの伯爵の愛人かという記事が載り,ロキシーは屋敷を暗闇の中で去ることにしたのでした。「わたしは歌の夢を叶えるために働く臨時雇いの清掃作業員から,雇い主である貴族の秘密の恋人になった。まるでビクトリア朝時代お身分違いの愛人のように。」この言葉が,悲しいロキシーの気持ちをはっきりと示している一文です。「まただ,彼はまたしても特権を振りかざし,僕は重要人物で,君はそうではない,と言っている。彼はそうせずにはいられないのだ,根っからそういう人なのだ。」とタイタスとの別れを決意したロキシーの悲しく寂しい心情が,ぐっとくる場面です。この場面があるからこそ,本作に階級差に阻まれる悲しい男女の関係が見事に表されているのだと思います。
 イギリスのありがちな設定ですが,栄光と挫折,恋愛と別れ,そんなギャップの大きさが深みのある作品を仕上げているイチオシの秀作です。


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涙のエンゲージリング [シャロン・ケンドリック]

SHALOCKMEMO1179
涙のエンゲージリング The Ruthless Greek's Return
Playboys of Sicily  1 ) 2015」
シャロン・ケンドリック 山口西夏





 ヒロイン:ジェシカ・カートライト/元テニス・プレーヤー/大手宝飾店ルル社専属モデル(26歳)/アクアマリンの瞳, ブロンドの髪
 ヒーロー:ルーカス・サラントス/元ボディガード/大手宝飾店CEO/黒い髪
 若い頃に才能を発揮しプロテニスプレーヤーとしての将来を嘱望されていたジェシカ。しかし丁度ルーカスと付き合っていた頃靱帯の故障でテニスを続けられなくなってしまう。そのことを知らずにプロポーズしたルーカスにジェシカは拒否の言葉を伝える。ジェシカに捨てられたと思い込んだルーカスはその後命を救ったロシア人のパトロンから,いくつかのダイヤモンドを含めた宝石をもらい,宝石商として大成するのです。一方ジェシカは18歳の時父と継母を失い,異母妹のハンナ10歳と二人きりで残され,ルル社の専属モデルとしてなんとか暮らしていけるだけの収入を得て,ハンナを育ててきたのでした。ハンナはこれから大学生活を送ろうとするところまで成長し,コーンウォールの一軒家から巣立っていきました。そんな時,ルル社から呼び出しがあります。何事かとロンドンまで行ったジェシカは,ルル社の新CEOがルーカスであることを知ります。これまでのイメージとは異なるモデルとなることを条件に契約更新するかどうかの決断を迫られ,一度は断ろうとしたジェシカですが,ハンナの学費と今の生活を維持しなければならない事情から,そして再びルーカスとの関係が改善できるかもしれないという期待もあって大人のイメージの新プロジェクトにモデルとして参加することになります。撮影はヴェネツィアで行われ,再び二人の関係は再燃します。ルーカスへの想いが復活したジェシカの妖艶なポーズが新聞やCMで大反響を呼びますが,撮影終了と同時に,ジェシカは置き手紙をしてコーンウォールに帰ってしまうのでした。連絡が取れなくなったジェシカをルーカスが訪ねてみると,8年前に住んでいた家には,すでに別の人が住み,さらに奥の海岸付近の小さなコテージで庭仕事をしているジェシカが見えたのです。
 「胸が至福の喜びに張り裂けそうになるのは決して普通のことではない。そんな気持ちになるのは,相手を心から愛しているときだけ。でもルーカスは愛を求めてはいない。」急遽休暇を取ることにしたルーカスはジェシカと小さなコテージでの生活を始めます。「二人は将来のことは決して話題にしなかった。愛という言葉も口にしなかった。」というある種微妙な境界線をもつ二人の生活。しかし,ルーカスの双子の兄アレックから連絡があり,ルーカスはロンドンに帰ってしまいます。将来の仕事にしようと始めた刺繍に精を出したりしている間に異母妹のハンナがオーストラリアに行くことにしたと連絡が入ります。ハンナが自分から離れ,ルーカスもまた帰ってこない・・・。寂しさを感じざるを得ないジェシカは,ルーカスから連絡を心待ちにしています。そんな時ヴェネツィアで一緒に仕事をしたスタイリストのパティからの電話で,あの時監督とルーカスがジェシカの対応で秘密にしていたことを教えてくれるのでした。裏切られた想いを抱くジェシカ。「8年前のことでどうしても私を許せなくて私を今回雇った」のかと詰め寄るジェシカ。その言葉に腹を立てて,コテージを去って行くルーカス。という具合に,どんどん二人の関係が深まったり離れたりを繰り返していく場面展開の速さが,読者を引き寄せるストーリーテリングの見事さが本作のの最大の魅力です。華やかなスポーツ界や宝飾界の裏側でうごめく男女の心の葛藤を見事に描いた作品。オススメです。さて,ルーカスがジェシカに渡したリングがなんとも洒落ていますね。


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罠に落ち,恋に落ち [シャロン・ケンドリック]

SHALOCKMEMO1148
罠に落ち,恋に落ち Valentine Vendetta 1999」
シャロン・ケンドリック 橋 由美





 親友のロージーに自分を捨てた男への復讐の機会を作ってくれと頼まれたパーティ・プランナーのフラン。著作権代理人のサム・ロックハートの家を訪ねます。ところがサムはとびきりのハンサムな男性で,自らがサムに惹かれてしまい,ロージーの言っていることが本当だとは思えなくなってきます。そしてヴァレンタインの日のパーティを完璧に仕上げたつもりのフランを襲った計画外のロージーの行動に驚き,後片付けもしないまま自宅に逃げ出してしまうのでした。翌日のマスコミにはこのパーティの様子が大々的に報じられてしまいます。すぐに怒りの電話があるかと思っていたフランですが,サムからは数日経っても音沙汰がありません。そして入ってくる電話はフランとの契約をキャンセルする電話ばかり。あぁついに自分の仕事は失敗に終わってしまうかもしれない。ロージーには連絡は取れなくなってしまうのでした。そしてついにサムがフランのフラットを訪れてきます。しかも怒りの言葉ではなく,もう一つ,母の誕生日パーティを企画してくれないかという依頼でした。そしてそのためには,二日間サムの家に泊まり込んで最期までパーティを仕上げて欲しいというものでした。サムには借りがあると思っていたフランはこの申し出を承諾し,再びサムの家を訪れます。そして翌日の夜,誘われるままにサムと一夜を共にしてしまうのでした。フランをサムに推薦したサムの友人のコーマックがサムの家を訪れ謎の言葉を残します。実はサムがフランに復讐すると言っていたというのです。それではこの誕生パーティでサムの復讐劇が行われるのだろうか。不安なままのフランとサムの元にサムの母親と妹たちがやってきます。女優の母と,若い女優のサムの妹ともう一人の学者肌の目立たない妹の3人に,サムとの関係をあからさまに訪ねられるフラン。仕事できていると否定はするものの,もはやサムへの気持ちに嘘はつけないことはフランに分かっていました。さてサムは本当に復讐に走るのでしょうか。
 復讐の罠を仕掛けようとしていたフラン,そしてその復讐の復讐を企てたサム,どちらも復讐の罠にはまり,そして二人とも恋に落ちてしまうという,滑稽ながら深刻な興味深いお話しです。シャロン・ケンドリックの捻りのきいた素敵な復讐劇が楽しめるオススメ作品です。


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ギリシア富豪は仮面の花婿 [シャロン・ケンドリック]

SHALOCKMEMO1109
ギリシア富豪は仮面の花婿 Carrying the Greek's Heir
( Millionaires Cinderella ) 2015」
シャロン・ケンドリック 山口西夏





原題は「ギリシア人の後継者を身ごもって」。その通りの内容ですが,父に監視され,母に捨てられ,といった幼少時代を送ったギリシア人レストランチェーン経営者,アレック・サラントスと,やはり父に認知されなかった過去をもつレストランのウエイトレス,エリー・ブルックス(25歳)のロマンスです。偶然一夜を共にしてしまったために予想外の妊娠をしてしまったエリー。ハンサムで富豪のアレックは女性の憧れの的の独身男性。そんなアレックに惹かれるままにエリーは一夜を共にしてしまいます。そして,レストランに来た女性客に聞かれるままにアレックとの一夜のことを話してしまいます。ところがそれはゴシップ誌の記者だったのです。プライベートなことを明かさないことで有名だったアレックとエリーのことが新聞に載ってしまい,その後エリーは妊娠に気付きます。父親になることをアレックに知らせなければ・・・。その思いでアレックの会社を訪ねたエリーですが,アレックからは冷たい態度を取られてしまいます。しかしアレックからしてみると,特に着飾ってもいないエリーに魅力を感じている自分に驚くのです。そしてアレックはエリーに自分と結婚するように命ずるのでした。
いずれ子供が産まれたら離婚するという条件で結婚式を挙げた二人。母子ともに順調で再び身体を重ね合う二人でしたが,アレックはなかなか心を開いてくれません。そんなとき,ふたたびあの新聞記者がフラットを訪れアレックに双子の弟がいるという爆弾発言をします。アレックにその話をしてもアレックはそれを認めようとしません。自分を捨てた母のことを心底憎んでいたからでした。そのときエリーは急に腹痛に襲われ救急車で病院に運ばれますがエリーはアレックの付添を断るのでした。そのことに傷ついたアレックですが,病室にいるエリーが母子ともに無事であることを知り,赤ん坊に対して自分が愛情を感じていることに気付くのでした。退院後,さらに双子の弟のことをエリーに訪ねられ,アレックはついに弟と会う決意をします。そんな風に自分の過去と向き合う勇気をエリーに与えられたアレックは,自分が過去と向き合い人を愛することの重要性に,そしてエリーを愛していることに気付いていくのでした。
無事産まれた男の子はアレックの弟に因んでルーカスと名づけられます。そして2年後,二人はアレックが15歳まで育ったクリスタロソス島へと向かうのでした。過去に真剣に立ち向かい,不幸だった自分を乗り越えようと前向きに生きるエリーと,社会的な成功を独力で成し遂げつつも,なかなか過去と向き合うことのできなかったアレックの心の交流を描いた秀作です。オススメの一作。


タグ:ロマンス
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家政婦は籠の鳥 [シャロン・ケンドリック]

SHALOCKMEMO949
家政婦は籠の鳥 The Housekeeper's Awakening 2014」
シャロン・ケンドリック 萩原ちさと





元カーレースの世界チャンピオン,ルイス・マルティネスがチャリティレースでの事故で大怪我を負い,リハビリに取り組んでいました。理学療法士の美しい女性が突然解雇され,ホウスキーパーのカーリーがマッサージを受け継ぐことになります。過去に追った心の傷を抱えたまま,ぶかぶかで地味な服ばかりを着て,常に髪をポニーテールにしているカーリー。しかしカーリーの体の曲線の豊かさに気づいたルイスは,次第にカーリーから受けるマッサージによって体が反応してしまうのに耐えるのが苦しくなり,ロンドンを離れて南仏の別荘に移ることを宣言し,カーリーを伴って行きます。カーリーの妹は美貌と体型に恵まれモデルとして活躍を始めたところですが,母は妹のベラに全てをつぎ込み,カーリーの優秀な頭脳には見向きもしませんでした。そこで医師を目指していた理科系女子カーリーはルイスの家のハウスキーパーとして高額な手当と同行すればボーナスをはずむという条件に抵抗できずについて行くことにするのです。医学部へは6年分の学費を稼ぐ必要があり,この仕事の替わりになる仕事を見つけることが大変だったからです。ルイスへのマッサージを繰り返すうちにルイスの瞳に現れてきたカーリーへの欲望を,カーリーもまたルイスへの思いを隠しておくのが難しくなっていきます。そして外食のランチに連れて行かれ,女性的なファッションの買い物をしてヴィラに戻った二人は慌ただしくも優しく欲望を満たしてしまうのでした。もはや恋人としてカーリーを認識しているルイスに対して,恋人同士としてルイスの過去の心の傷を聞きだし,なんとか癒やそうとするカーリー。それはルイスが自分の男性不信を取り払ってくれたお礼の意味もありました。ルイスがそれまで付き合った女性はルイスの関心を得ることだけを望み,ルイスを癒やそうなどとルイスに対して対等な気持ちを見せたのはカーリーが初めてでした。
突然ヴィラを訪ねてきたカーリーの妹ベラ。カーリーはルイスがベラに惹かれたかと聞きます。これまで男性は自分よりベラに対して魅力を感じるものだということを身をもって体験してきたからです。それに対してカーリーに魅力を感じている自分がなぜベラに魅力を感じるのだと逆に返されて,ルイスを愛してしまったことを告白するカーリー。しかしかつての両親の振る舞いから愛や結婚が長続きすることはないと信じているルイスはそれを率直にカーリーに告げます。それが二人の別れに繋がりました。医学部への入学のための支援はさせて欲しいというルイスの言葉をありがたく受け,イギリスに戻ったカーリー。その後連絡も取らずに仕事に没頭するルイス。しかし次第に何をしていてもカーリーのことを考えてしまうルイスは,ついに決断してカーリーの通う大学へ飛んでいくのでした。同級生とランチに向かおうとしていたカーリーを捕まえたルイスはしかし自分が何をカーリーに言おうとしてきたのかということを考えていませんでした。自然に出てきたのが「君を愛している」という言葉でした。大学に通い始めたカーリーと世界中を飛び回るルイスの生活の接点を見つけるのは難しいというカーリーの言葉。しかしルイスを愛する気持ちに変わりはないということはカーリーも認めざるを得ません。二人はこれからはどのように折り合いを付けていくのでしょうか・・・。
エピローグでクルハのスルタンとその妻,ニッコロ・ダ・コンティ,アレクト・サラントスという名前が出てきます。これから想像するとシリーズの最終巻の雰囲気なのですが,どのシリーズかは分かりません。クルハのスルタンは「冷たい瞳のスルタン」のムラト・アル・マイサンで,妻はケイトリンだと思いますが,コンティ,サラントスという二人がどの作品に登場しているのか,シャロン・ケンドリックの作品なのかが不明です。


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