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囚われの結婚 [ヘレン・ビアンチン]

SHALOCKMEMO1374
囚われの結婚 Reluctant Captive
( Year Down Under 9 ) 1992」
ヘレン・ビアンチン 久我ひろこ




HQSP-128
16.11/¥540/208p

R-1067
94.03/¥652/155p


 原題は「仕方なく閉じ込められて」
 ヒロイン:ケイト・カルヴァーリョ(?歳)/手芸作家/
 ヒーロー:ニコラス・カルヴァーリョ(?歳)/大企業経営者/
 愛に溢れた結婚をしたと思っていたヒロインですが,夫の裏切りに逢い,自立して生活していましたが,家族の困窮を見かねて不承不承夫のもとに帰り,次第にその愛に気付いていくまでの心の成長を描いた作品です。本音を言わない夫にもイライラさせられますが,あまりに純だというかカマトトというか,精神的に幼いヒロインにもイライラさせられる作品です。お釈迦様の手のひらのうちで踊らされている孫悟空というか,そんなストーリー展開が見え見えの作品ですので,最後まで読み通すのに時間がかかってしまいました。HQSPで復刊される前に文庫,クラシック,ハーレクイン文庫とほぼ4~5年ごとに3回も復刊されて本作が4度目の復刊。はたしてそれだけの価値がある作品なのかわかりませんでした。


タグ:ロマンス
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翡翠色の情熱 [ヘレン・ビアンチン]

SHALOCKMEMO1329
翡翠色の情熱 The Spaniard's Baby Bargain
( Expecting 25 ) 2004」
ヘレン・ビアンチン 萩原ちさと




K-418
16.08/¥670/156p

R-2037
05.05/¥672/156p


 原題は「スペイン人の赤ちゃん協定」
 ヒロイン:アリアン・シレスト(20代後半)/テレビレポーター/ほっそりした体,アッシュブロンドの髪,緑色の斑点が飛ぶはしばみ色の目,頑固そうな顎,ふっくらした唇/
 ヒーロー:マノロ・デル・グアルド(35-36歳)/実業家/黒い瞳,長身,たくましい体,黒い髪,引き締まった腰,広い背中,官能的な口/
 テレビレポーターとしてのキャリアを投げ打ち,生後六ヶ月の富豪の一人娘クリスティーナのナニーに,そしてプロポーズから5日後に結婚。離婚後も続く元夫の執拗な性的嫌がらせに悩んでいたアリアンは,子供を持てない体だということを知らされ,それも離婚の原因になっていたのですが,インタビューの相手マノロには初めから抗いがたい魅力を感じ,同じ男性でも元夫とはこんなにも違う男性がいるのだと言うことに驚愕を覚えます。そしてマノロの娘クリスティーナは会った瞬間からアリアンの心をとらえ,慕われてしまいます。おりよくクリスティーナのナニーが辞めたいと申し出たこともあり,マノロはクリスティーナに臨時のナニーの依頼します。ちょうど休暇を取ろうと思っていたアリアンは渋渋ながらもマノロの魅力に抗う自信がないままマノロ邸に滞在することになるのでした。そして便宜的な結婚を申し込まれ,数日考えて「イエス」の答えをします。「今まで誰もアリアンをこんなふうに魅了したものはいなかった。いつしかうっとりしている自分にアリアンは驚いた。いいえ,うっとりという言葉ではたりない。流れ星になり,虹の橋を渡り,銀河系のすべてを旅する,そんな感じだ」とその様子を表しています。ところがそこにマノロを執拗に狙う美女バレンティーナ・バケスという恋敵が登場し,アリアンは嫉妬に駆られるのですが,マノロはそれに気付きながらも少し遠くから二人の女の闘いを眺めています。しかしマノロの励ましもあり,アリアンは女の闘いを開始するのでした。そしてついにマノロは便宜的ではなくアリアンへの愛を告白するのです。
 元夫のストーカー行為が次第にエスカレートしていく様子を横糸に最後の盛り上がりを作り上げます。作者の国ニュージーランド,シドニーの様子も折に触れて登場し,その魅力を伝えてくれます。


タグ:ロマンス
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バージンロード [ヘレン・ビアンチン]

SHALOCKMEMO1228
バージンロード Dark Enchantment 1986」
ヘレン・ビアンチン 雨宮朱里




HQSP-108
16.04/¥540/208p

R-1347
97.10/¥672/156p


 原題は「暗い魔法」
 ヒロイン:クリスタ(クリス)・ローレンセン(21歳)/名家の令嬢/亜麻色の髪,真っ青な大きな瞳
 ヒーロー:ジャレッド・チェイス(34歳)/チェイス=ローレンセン社社長,クリスタの後見人の一人/
 なんの苦労も知らないお金持ちのお嬢さん。フランスの花嫁学校を終えシドニーに帰ってきます。北欧系の美女クリスタ(クリス)は,それでもそんなに大柄ではないようです。教養はあっても何か資格があるわけではなく,職に就く必要もない,日々,買い物やのんびりすることだけの生活。そして継母は結婚こそクリスの生きる道と考えています。一方ジャレッド・チェイスは会社の共同経営者としてクリスの父とジャレッドの父が経営する会社を取り仕切っていますが,クリスの父が亡くなった今,実質的にはジャレッドが会社の全てを支配していると言っても過言ではありません。シドニーにあるクリスの家は,クリスが結婚すれば継母アンジェラのものになるというのが遺言です。何をしてもアンジェラに敵うはずがないとクリスは半ばあきらめの気持ち。しかも結婚に関してアンジェラとジャレッドが結託しているとなれば,もうどうにも手の打ちようがない,というのがクリスの正直な気持ちでした。では誰と?やはり,裕福なお坊ちゃんサイモンが時々パーティで声を掛けてきますが,惹かれるものが何もありません。それに対していつも自分の保護者のように振る舞うジャレッドを意識してしまうクリスでした。そんなジャレッドから結婚は自分とと言われたクリスは,驚きます。ローレンセン家とチェイス家の合体という意味では会社の安定に最も有効な手段であり,クリスの父もそれを望んでいたと聞かされ,まるで会社の合併のための政略結婚のように思えたからです。そこに愛はないの?と落胆するクリス。しかしジャレッドに惹かれるものを感じているクリスにとって,この結婚は自分にとっても良いのでは?でもジャレッドの愛を獲得できるのだろうか,そんな思いで,結婚を決意したのでした。そして決意するにはもう一つ,ジャレッドがかつて付き合っていたパメラというモデルが未だにジャレッドを狙って時々現れるということも理由にありました。ジャレッドの行動にいつもなにか反抗的な態度を取ってしまうクリス。しかし次第にジャレッドとの結婚の準備が進み,花嫁介添え人を務めてくれることになった親友ルイーズに逢うために出張中のジャレッドを追いかけて西海岸のパースまで飛ぶクリス。そしてパースでついにジャレッドと一夜を過ごすのでした。ホテルの夕食の席にもまたまたパメラが現れ,クリスは立腹してジャレッドの頬を平手打ちするのですが・・・。
 幼少期に母を亡くし,ティーンエイジャーで父をも失ったクリスが,後見人ジャレッドの庇護の元で次第に少女から乙女になりそして21歳で結婚するまでを描いた成長譚です。何不自由のないお金持ちの令嬢が,実は意外と幸せを見つけるのは大変なのだということを描いた作品ですね。つい大人ぶってしまう,しかも自分に自信が持てないで過度の心配をしてしまうクリスが愛らしく,その心の成長が丁寧に描かれています。


タグ:ロマンス
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許せないプロポーズ [ヘレン・ビアンチン]

SHALOCKMEMO1214
許せないプロポーズ The Pregnancy Proposal
( Expecting ! 22 ) 2003」
ヘレン・ビアンチン 春野ひろこ




HQB-698
15.12/¥670/204p

R-1938
04.02/¥672/156p


 原題は「妊婦のプロポーズ」
 舞台:ブリスベーン
 ヒロイン:ターシャ・ピーターソン(27歳)/法人専門弁護士/肩に届く豊かな巻き毛,金色の斑点が浮かぶ濃い褐色の瞳/
 ヒーロー:ジャレッド・ノース(?歳)/法廷弁護士,ブリスベーンの高級住宅街にある贅沢なアパートとゴールドコーストにもアパートを所有/長身,力強い顎,広い頬骨,左右対称の鼻,黒い瞳,深みのある声/
 妊娠出産ということをテーマにした「Expecting!」シリーズの1巻です。舞台はオーストラリアでもシドニーやメルボルンという大都会ではなく,しかも内陸部の荒れ地でもない風光明媚な街ブリスベーンやゴールドコーストです。ヒーロー,ヒロインとも弁護士で経済的には裕福,しかもセレブと舞台は整っていますので何の悩みもないように思えます。しかもヒロインと義母はとっても仲良し。言ってみればちょっと贅沢な悩み。なにをそんなにクヨクヨと思い悩むのやらといった感じが,全編を覆っていますので,エピローグで愛らしい娘シボーン・マリー・ノースの誕生に言及されていなければ,面白くもなんともない作品になっていたでしょう。まあ,ブリスベーンやゴールドコーストの観光案内としては,役に立ちそうな作品ではありますが・・・。


タグ:ロマンス
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愛を重ねる日々に [ヘレン・ビアンチン]

SHALOCKMEMO773
愛を重ねる日々に The Marriage Arrangement 2001」
ヘレン・ビアンチン 萩原ちさと





サンタナス・ブラザース・シリーズの後編。ブラザースと言うが実際は従兄弟?
実業家の夫ミゲルとお金持ちの令嬢ハンナ。二人は互いに似通った家庭環境で結婚した,謂わば企業同士の政略結婚のカップルですが,夫も妻も口は出さないけれど互いに相当惹かれ合っています。そんな二人の間に,モデルのカミーユが割って入ろうとします。ミゲルの魅力に惹かれ,ハンナをミゲルの元から追い出そうと数々の企てを仕掛けてきます。そしてあろう事か,ハンナの昔の恋人リュークまでを引っ張り込み,ハンナとミゲルの間に不信感を募らせようとします。ミゲルもそのことに気づき,法的手段に訴えて問題を解決しようとし,ハンナを守るため,ハンナには何もするなと釘を刺します。しかし,ハンナは独立心が強く,すべてを夫に頼って問題を解決しようとはしません。ハンナとカミーユの対決。読者はハラハラしますが,ハンナはカミーユにほおを殴られてしまいます。この場はミゲルの雇ったボディガードがハンナを守るのですが,カミーユはリュークを使って,さらなる悪質な企てをするのですが・・・。ハンナとミゲル夫妻のロマ度も最高潮に盛り上がり,爽やかな印象を残してくれる珠玉の一作です。


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始まりは愛人 [ヘレン・ビアンチン]

SHALOCKMEMO618
始まりは愛人 Mistress by Contract 2001」
ヘレン・ビアンチン 鈴木 けい





父親の負った負債を返すため,自らの体を差し出し,愛人として生きようと決意する高校教師ミケイラ。舞台はオーストラリアのシドニー。いかにもありそうな設定ですが,初めは相手の社長ラファエルにどのように取り入るかを模索するミケイラの大胆な行動に引き込まれます。負債を少しでも返そうと,昼は公立の高校教師,夜はレストランのウェイトレスと働きづめのミケイラが,もともと持った美貌に惹かれていくラファエルの心の変化にも注目です。
ミケイラの親友メイシーや,ミケイラを崇拝する高校の生徒サミー,そしてラファエルの妻の座を狙っている美貌の婦人サーシャなど,脇役はしっかり固まっています。
ついにはミケイラの心の支えである父親のジョシュアが病院で少しずつ病魔に冒され,ついにあの世に旅立ちますが,その心の支えになろうとするラファエルの少し強引ではあるが心根の優しさにほんのりさせられる,珠玉の一編です。


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