灼熱のアカプルコ(ボディガードの恋のルール) [エリザベス・ノートン]
SHALOCKMEMO869
「灼熱のアカプルコ Acapulco Heat」
「ボディガードの恋のルール」所収 Bodyguards in Bed 2011」
エリザベス・ノートン 多田桃子
短編集「ボディガードの恋のルール」の1作品。スーパーモデルのローレン・カウフマンをガードすることになったフィン・ティアニー。警備会社「イージス」の警備員として相棒のミック・ヘドリーと交替で24時間体制でガードすることになったフィンですが,かつてガードしていたクライアントとの間に不適切な関係があったと訴えられた経験があり,クライアントに惹かれまいと強く思っていたにもかかわらず,ローレンの魅力に勝つことが出来ず,事件に巻き込まれてしまうという設定です。ローレンが知り合いの男性から掛けられた大きな赤い宝石。それが,メキシコの古代文明の神話に登場する「赤い悪魔」に該当する宝石ではないかということがわかり,ヘリコプターまで登場するメキシコの麻薬組織との銃撃戦。初めは単なる組織同士の争いに巻き込まれたかのような様相から,「赤い悪魔」の神話まで登場し,さらには,巨大な宝石を巡る国際的な因縁話まで発展していくという巻き込まれ型冒険譚に拡大していきます。ロマサス好きな人にはたまらない小品です。