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眠れぬ夜の情熱 [ジェニファー・ヘイワード]

SHALOCKMEMO1220
眠れぬ夜の情熱 The Italian's Deal for I Do
(大富豪の結婚の条件 1) 2015」
ジェニファー・ヘイワード 東みなみ





 ヒロイン:オリヴィア(リヴ)・フィッツジェラルド/元スーパーモデル,デザイナーの卵/
 ヒーロー:ロッコ・アントニオ・モンデッリ/ファッション企業「ハウス・オブ・モンデッリ」CFO/
 仲間のモデルの薬物過剰摂取による死にショックを受け,モデル業を廃業したスーパーモデルのオリヴィア(リヴ)は,母の元恋人の支援を受けて,デザイナーへの道を歩み始めました。ところが,その支援者が亡くなり,愛人ではないかと誤解した孫のロッコにより,むごい仕打ちを受け始めます。モデル時代に稼いでいたお金はマネージャーをしていた母が使い切っており,預金残高も0になっていたのです。そんな母との関係を知らないロッコは,自分の祖父が年齢の離れた愛人に利用されたと思い込み,オリヴィアの否定にもかかわらず,非難するのでした。祖父の存命時代からすでに会社のCFOとして実質的に会社を取り仕切り,発展させてきたロッコですが,祖父とともに会社を創業してきた役員たちは,そんなロッコの経営方針に賛同せず,何かと反対を唱え,ロッコが結婚して落ち着けばCEOに付けようと条件を出してきたのでした。ロッコはオリヴィアに惹かれる気持ちを抑えながら,祖父や父とは違う生き方,つまり会社のために全てを捧げて生きてきました。女性を愛することが自分の気持ちを弱くし,会社の業務に集中できなくなると思っていたのです。しかし,役員たちをなだめるために,仕方なくオリヴィアを利用することにします。今年のシーズンでオリヴィアのデザインしたものを前面に出し,しかも役員の目を眩ませるために1年契約でオリヴィアをモデルとして再登板させ,契約婚約を結ぶという計画を立てるのです。オリヴィアのデザイナーとしての夢を利用し,しかもモデルとしての実績,さらには婚約によるマスコミの利用と役員たちの懐柔という一石四丁を狙ったのでした。一方オリヴィアはデザイナーとしては名前も知られず,自分のブランドが大企業の後押しで檜舞台に出るというロッコの餌を断ることが出来ない状況で,脅迫に近いと分かっていながらも,ロッコの提案を逃れることが出来なくなってしまいます。しかも「すまない,僕ははじめから君をひどく誤解していたんだな,オリヴィア誤るよ。」と端端に優しさを示すロッコに急速に惹かれていくのでした。 ニューヨーク,ミラノ,パリとコレクションをなんとか無事に乗り切り,パニック発作もロッコの支えでなんとか乗り切ったオリヴィアは,パリコレの2週間半後に,ロッコと大々的に結婚式を挙げることになります。式の2日前,ニューヨークに飛んだオリヴィアは亡くなったかつての同僚ペトラの墓参りをして,過去との決別をします。しかし,問題はロッコが自分を愛してくれてはいないことでした。「何を求めているかは分かっているのに,頭は自分を守りなさいと必死に訴えかけてくる。わたしはロッコのせいで傷つくかもしれない。でも臆病になっていたらね生涯の愛を逃したのではないかと一生悩み苦しむ羽目になるのでは?」と心を決めたオリヴィアはコモ湖畔で開かれる結婚式に向かいます。ロッコはオリヴィアへの愛をどんな言葉で表すのでしょうか。作者は実に気の利いた言葉でオリヴィアの緊張を解くのでした。
 コロンビア大学で出会った四人の富豪の男性,ロッコ,クリスチャン,ステファン,ザイードの四人(コロンビア・フォー)が繰り広げるロマンスの競演の幕開けです。それを四人の新人作家たちが描くこのシリーズ,次作ではクリスチャンとロッコの妹で美貌の写真家アレッサンドラをミシェル・スマートが描くようです。


タグ:ロマンス
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