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きみの声が聞こえる [シャロン・サラ]

SHALOCKMEMO315
きみの声が聞こえる When You Call My Name 1996/2000」
シャロン・サラ Sharon Sala 青山 梢





「ただ未来や遠くの場所の出来事が見えるというだけで、グローリーは人々から「魔女」と疎まれてきた。ある吹雪の夜、彼女は凄惨な事故の幻影を見る。「彼」が助けを求めている! そう確信したグローリーは病院に駆けつけ…。」



超能力者ものかといわれればそうでもあるが,天使のようなグローリー,朝顔(モーニング・グローリー)と呼ばれる可憐な女性と,元シールで心に傷を持つタフガイ,ワイアット・ハットフィールドのロマンスものともいえる。



コントロールできない幻視によりワイアットを助け,輸血をするグローリーだが,そのためグローリーの声がワイアットに聞こえるようになる。一方通行の超能力がもたらす効果が特異なストーリーを展開させる秀作。
「それなのに何を待っているの?」 
“君の声が聞こえるのを待っているのだと思う”
すべての事件が解決したあとに交わされる声と頭の中の声がすべてを語っている。



「時間(とき)が流れても愛のきずなが切れることはないんだよ」という台詞で締めくくられる本書は,シャロン・サラの愛のメッセージ。


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