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名うての貴族 [ニコラ・コーニック]

SHALOCKMEMO373
名うての貴族(読書会の秘密1) The Notorious Load 2004」
ニコラ・コーニック Nicola Cornick 田中淑子





ニコラ・コーニックの3部作。帯には“イングランドの田園で,放蕩貴族と貴婦人たちのうるわしき恋の幕が開く”とあるが,こういうときの「放蕩貴族」がヒーローだった場合,本当に放蕩貴族だったためしがない。あるいは,かつての放蕩者に過ぎないのが普通で,そうでないとヒロインとの間のロマンスが成就しなくなってしまう。
本作でも冒頭,ヒーロー,コーリー・ニューリン卿が水浴から上がったばかりのところをヒロイン,レイチェル・オデルが偶然眼にすることになるが,当時のモラルからしてこの程度のことでも放蕩者と呼ばれてしまうことは容易に想像できる。



本書で傑作なのは,なんと言っても考古学の発掘に夢中になっているヒロインの両親のキャラクター。読書会の他のメンバーはあまり個性的には現れてこないが,シリーズの中で徐々に描かれていくのだろう。


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