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とまどい [ヒストリカル]

SHALOCKMEMO387
RBク1-8/07.07/\930/455p
とまどい Stranger in my Arms 1998」
リサ・クレイパス Lisa Kleypas 平林 祥



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19世紀半ばの英国東部。インドのマドラス沖で船の沈没によって夫がなくなった後,ラリーサ(ラーラ)はひとりで地所,ホークワースの切り盛りと近隣の町マーケットヒルに住む恵まれない人々への支援で充実した日々を送っていた。夫ハンターに新婚初夜に与えられた痛みからラーラは男性との交渉はすっかり恐怖心を持ち,再婚は全く考えていない。そんな時,夫が実が生きており,近々イギリスに帰って来るという報告がある。不審に思ったラーラは執事と弁護士に確認にいってもらう。さて,ラーラの前に現れたハンターは,外見は少しやせてしまったものの,昔のことを何でも知っており,にせものとも本物とも判断できなかった。しかも,ラーラに対しても他の人に対してもとてもやさしい人に生まれ変わっていた。”見たところ以前の彼と違う点は,日に焼けた褐色の肌と,どう猛な虎を思わせる俊敏な動きだけ。”
 そんな,ハンターは,果たしてなにものか。いつの間にかハンターに惹かれてゆくラーラ。このミステリアスな関係がどこで明かされるのか,その興味だけで十分後半までノンストップで読めてしまう佳作。



リサ・クレイパスはこのライムブックスのなかでも積極的に取り上げられている作家だが,読了は少なかった。ややロマンス度が高い感じがするが,時代にマッチした範囲での押さえた色合いになっており,好感が持てる。


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