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ザルツブルクに響く鐘(異国で迎える季節 1) [マリーン・ラブレース]

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ザルツブルクに響く鐘 The CEO's Christmas Proposition 2008」
マリーン・ラブレース 広瀬夏希





久々にコンテンポラリー・ロマンスを読んでいます。
マリーン・ラブレースの作品にはいつもいい男や,ちょっと危険で繊細な男たちが登場します。
本作は「異国で迎える季節(Holiday Abroad)」3部作の第1作で,このミニシリーズ全体の設定が描かれていますが,続けて第2作,第3作も読む予定です。
元歴史学教授のデヴォン・マクシェイ,元トラベル・コンダクターのサブリナ・ルッソ,元司書のキャロライン・ウォルターズの3人は,ザルツブルク大学三年次に知り合い,卒業後それぞれの道を歩き出しました。それぞれの人生で何かしら心に傷を負った三人でしたが,同窓会での再会をきっかけに,三人で新たな事業を興すことにしました。それが,「ヨーロピアン・ビジネス・サービス(EBS)」という会社です。アメリカからヨーロッパにビジネスでやってくるエグゼプティヴの宿泊や会議場などの確保という,旅行会社と秘書業を足したような事業です。
さて,季節はクリスマス目前の時期。体調を崩したサブリナに代わってドレスデン空港にクライアントを迎えに出たデヴォンですが,クライアントのカリブ・ジョン・ローガン・ジュニア(カル)は,空港でデヴォンに出会ったとたんに突然キスをしたのです。身長188センチ,漆黒の髪にレーザーブルーの瞳,フットボール選手のような肩というローガンが,すらりとした長身,暗めの赤褐色の髪,高い頬骨に豊かなまつ毛,キャラメル色の瞳とその時の二人が形容されていますが,二人の間にこの一瞬のキスで,電流が,火花が飛んだようです。
二人は,ローガンの交渉相手「ハオプトマン・メタルワークス」のミスター・ハオプトマンとの交渉,ベルリンでの銀行との交渉を順調にこなし,ザルツブルクでの数日の休日を楽しみます。かつて,両親の離婚,夫との離婚により結婚よりは事業に全力を傾注しようとしていたデヴォン,元婚約者のアレクシスが自分よりも自分の財産目当てで付き合っていたことに嫌気がさしていたローガンですが,このザルツブルクでの休日は二人の間の距離をあっという間に縮めたのでした。
ドイツ・オーストリアの3都市とクリスマスという季節を見事に描き切った力作です。


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