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孤独な狼に焦がれて [ケイト・ヒューイット]

SHALOCKMEMO722
孤独な狼に焦がれて ウルフたちの肖像 8 Lone Wolfe 2011」
ケイト・ヒューイット 柿沼摩耶





シリーズ最終巻。ウルフ館の兄弟妹たちで残ったのは,長男のジェイコブ。父ウィリアムから暴力を受けていた妹アナベルを守るために誤って父親を死に至らしめてしまった後悔と,その後ウルフ館を去ってしまったことで兄弟妹たちから恨まれているという自責の念,そして,それ以降毎晩のように訪れる悪夢との戦い。そんな苦しみを知り,ジェイコブの心を救おうとするかつてのウルフ館の庭師の娘モリー・パーカー。
イタリア留学から戻ったモリーがウルフ館で出会ったのは,ジェイコブだった。しかし最初ジェイコブはモリーを覚えていなかった。そんなモリーに,ウルフ館を修理するためジェイコブは,庭のガーデニングのいっさいを任せると提案し,未払いだったモリーの父親への報酬と含め,巨額の資金を提供する。しかし,モリーが欲しかったのは,金額だけでなく,ウルフ館への愛着と幼い頃その後をつけ回していたジェイコブへの思慕だった。
一方,ジェイコブは,少女から大人に変わっていたモリーが,ガーデナーの汚れた作業着のままでも美しく,すばらしい感性の持ち主であることに気づき,いつしか二人の気持ちは互いを求めるようになる。
ここまでは,シリーズ最終巻としては当たり前の展開のように思う。その後なんらか大きな転回があり,兄弟妹たちが勢揃いして大団円へと向かっていくのかと思ったものの,さほど大きな事件もなく,ひたすら二人の心象風景にとどまり,ジェイコブとモリーの結婚式というありきたりのイベントで兄弟妹たちが集まるという無難な展開に落ち着いてしまっている。
単品としてのできとしては悪くはないのだが,シリーズ最終巻としての迫力がもっと欲しかった。


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