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ためらいの花嫁 [アンナ・クリアリー]

SHALOCKMEMO1297
ためらいの花嫁 Wedding Night with a Stranger
( Conveniently Wedded and Bedded 2 ) 2010」
アンナ・クリアリー 松島なお子





 原題は「他人との初夜」
 ヒロイン:アリアドネ・サラ・クリスティアーナ・ジョルジアス(24歳)/両親を亡くしおじおばに育てられた娘/貝殻のように美しい曲線を描いた耳,ほっそりした首,バイオリンのようになめらかで繊細な曲線を描く体/
 ヒーロー:セバスチャン・ニコスト(33-34歳)/人工衛星設計会社「セレストリアル」社長/190センチはありそうな長身/
 ギリシア系美女とオーストラリアの富豪との便宜的結婚とロマンス。この作品の場合,便宜的というより,契約的といったほうが良いかもしれませんね。7歳で両親を亡くし,ギリシアの造船業者のおじおばに育てられたアリアドネ。両親からの遺産は結婚するか,25歳にならないと受け取れないことになっています。婚約者との結婚式当日,どうしても踏ん切りがつかずに逃げだしてしまうというスキャンダルを起こしてしまい,おじから強く非難されました。一族の名誉も会社の信頼も傷つけたとして・・・。オーストラリアでの休暇を提案されたのは体よくギリシアから追い出された格好でしたが,まさかその背景にスキャンダルにまみれた自分を結婚させようと,おじが自分を会社の契約の見返りとして,取引相手に姪を差し出す暴挙に出たとは知らなかったのです。その企みを知ったアリアドネは(名前が長いね,アリーとかドネとか愛称がなかったのでしょうかね)出会った相手セバスチャンに結婚するつもりはないとはっきりと告げたのでした。一方のセバスチャンは,会社の出資者としてジョルジアス家との取引がうまくいけばかなり長い期間経営が順調にいくことが分かり,かなり無理な条件でしたがあとは契約書へのサインが残るばかりでした。とりあえずアリアドネに会ってから・・・。しかしセバスチャンもまた3年前に妻をガンで亡くし,結婚によってまた愛する人に去られてしまうことは避けたいと考えていました。富豪の姪で我が儘に育ったお嬢様と思っていたアリアドネに結婚を断られたセバスチャンは意外に思い,改めてアリアドネの魅力に気付きます。会社間の契約,そして遺産の受け取りと両者が互いに利用できることが分かり,二人は早急に結婚式を挙げるのでした。そして,式の夜。アリアドネは始めて女性としての喜びを感じます。セバスチャンもまた妻を亡くしてから始めて一人の女性に夢中になっている自分に気付きました。もう,この時点で二人は名目的な結婚というより互いに離れていられないほどの愛を感じていたのですが,やがてアリアドネの遺産もおり,契約書へのサインも終わり,アリアドネはセバスチャンが出勤した後,荷物を持って充実した時を過ごしたセバスチャンの家を後にしたのでした。その後両親の過ごしたオーストラリア中をバックパッカーとして回り,母方の大伯母の元を訪れたとき,そこにセバスチャンの姿を見るのでした。
 両親を亡くしたとはいえ,富裕な家で大切に育てられたヒロインと,妻を亡くして仕事に明け暮れていたヒーローとの特別な状況での出会いという設定で,ロマンスとしてはありがちな設定だと思いますが,表紙イメージにあるようにギリシア神話に登場する女神の名前を持つアリアドネのすっきりした上品無垢さが光る作品です。


タグ:ディザイア
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