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魅惑の一夜 [ニコラ・コーニック]

SHALOCKMEMO376
魅惑の一夜(読書会の秘密2) One Night of Scandal 2004」
ニコラ・コーニック Nicola Cornick 吉田和代





「読書会の秘密」第2弾。1803年9月。前作では遺跡の発掘というキーワードが全編を通じており,いわゆる世慣れない学者一家のユーモアというものが全体的に柔らかさを醸し出していた。原作では,Bluestocking Brides Trilogy。
小さな村にスパイが潜入している妖しげな感じは,結局次作に引き継がれていくが,捜査に当たる放蕩者たちが,こう次々と任務そっちのけで女性を追っかけていくことで,ミステリではなくヒストリカルロマンスであるという色合いが強まっている。
デボラ・ストラットンは、兄の結婚式に婚約者とともに出席すると嘘をついてしまい,“紳士募集”の広告を出す。放蕩者として名高いリチャード・ケストレル卿は偶然そのことを知り,計略をめぐらす。そのことを知らないデボラはリチャードの計略に徐々にはまっていく。
エピローグでは,レディ・サリー・サルティアとジェスティン・ケストレルが登場し,次作への興味を引いている。


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