SSブログ

悲しいほどときめいて [ヒストリカル]

SHALOCKMEMO421
悲しいほどときめいて Worth Any Price 2003」
リサ・クレイパス Lisa Kleypas lisakleypas.com 古川奈々子



[bk1][7&Y][Amazon]





ボウ・ストリート・シリーズ第3作。翻訳では初めに訳出された。
ロス卿の妻ソフィアの弟で犯罪界の大物,ニック・ジェントリーことジョン・シドニー卿とシャーロット(ロッティー)・ハワードのロマンス。
本シリーズはヒロインたちもそれぞれ魅力的だが,なんといってもボウ・ストリートの捕り手や判事たちも大変な存在感がある。シリーズ3部作の中でも,本作のヒーロー,ニック・ジェントリーはとりわけ魅力的な人物。ロンドンの裏社会に生きる人々の人気を博し,いわゆるピカレスク・ロマンの味わいと,シリーズを締めくくる大団円の要素が入り交じった,シリーズ最高傑作になっている。



軽い犯罪で間接的に老人を死なせてしまったジョンは,牢獄船の中で,ニック・ジェントリーと出会う。自分をかばって死んでしまったニックになりすまして牢獄船を脱出したジョンは,その後もニックになりすまし,ロンドンの裏社会で生き延びるために犯罪に手を染めるものの,もともとは子爵の位を継ぐべき人物。判事のロス卿と結婚した姉ソフィアのすすめで,捕り手に変身する。命知らずの活躍で,検挙率を上げ続けるニックだが,私的に依頼された捜索で出会ったロッティーには,惹かれるものを感じる。依頼主のラドナー卿の求婚を逃れたいというロッティーの言葉に,ニックが提案したのは,自分と結婚することだという申し出だった。



便宜的な結婚だと思っていた二人だが,互いに本物の愛に気づいていく。そして,ニックはロス卿の提案に抵抗しながらも子爵として貴族の社会に足を踏み入れる。そんなとき,ロッティーをあきらめきれないラドナー卿に連れ去られたロッティーの運命は・・・。


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

憎しみもなにもかも憎しみの果てに ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。