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誘惑のラプソディー [コンテンポラリー]

SHALOCKMEMO431 SHALOCKMEMO=KISEKI
誘惑のラプソディー The CEO's Scandalous Affaire 2007」
ロクサナ・セントクレア Roxanne St Claire roxannestclaire.com 緒川さら



[bk1][7&Y][Amazon]





ミニシリーズ「マイアミで愛して」の第1巻は,ロクサナ・セントクレアの「誘惑のラプソディー」。いわゆる“ボスもの”。
かつて秘書をしていた会社で産業スパイの汚名を着せられ,インディアナポリスを逃れてきたアンナ・クロスはパーカー・ギャリソンがCEOを務めるギャリソン社の秘書として,かつての経歴を隠したまま4年間勤めています。社長のパーカー・ギャリソンにあこがれの気持ちを抱きつつも,いつ過去の秘密がばれ,再び同じ会社を追い出されるかという気持ちも同時に持ち合わせていました。
ある日,アンナ・クロスは,社長がオフィスを出た後,鼻歌交じりに社長室のシャワーを使っているところに,偶然パーカーが社長室に戻ってきてしまい,アンナ・クロスの裸体を目にしてしまいます。今までアシスタントとしてしかアンナ・クロスを見ていなかった,つまり女性として意識していなかったパーカーですが,アンナ・クロスの見事なプロポーションを目にして,たちまちのうちにアンナ・クロスに惹かれていきます。
パーカーの一族,ギャリソン一族は,兄弟姉妹のそれぞれが自分の事業を興し,各自が自立的に成功している一族ですが,父親の死後,愛人の娘であるキャシー・シンクレアに全財産の20%を残していることを弁護士から聞かされ,パーカーはキャシーに現在の事業はそのままにして,事業の権利20%を譲るように申し出ますが,キャシーは,ギャリソンの名前を名乗り,一族の財産に権利を主張します。シリーズの中でも,おそらくキャシーの登場があるのでしょう。
さて,そんなこんなで,一族のごたごたと,他社に会社の情報が漏れているのではないかという疑いをもったパーカーは,自分の情報にもっとも近づけるアンナ・クロスに疑いの目を向けますが,同時に魅力的なアンナ・クロスに愛情も感じ,その狭間で心が揺れ動きます。
アンナ・クロスもますますパーカーに惹かれながらも,産業スパイの汚名を再び着せられるのではないかと心が揺れ動きます。
二人の愛と疑いの気持ちは,どこでかみ合っていくのかという興味で物語は一気に進みます。しかし,最後まで会社の情報をだれが漏らしているのかについては,ついに語られません。一方で秘書室のシーラの存在がなんとなく犯人をにおわせてもいます。そのあたりのサスペンスも次作以降に引き継がれていくのでしょう。
白いドレスに身を包んだアンナ・クロスの魅力的な姿が表紙を飾る,シリーズ開幕の期待される1作です。


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