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愛は陽炎のごとく [ヒストリカル]

SHALOCKMEMO537
愛は陽炎のごとく The Duke of Shadows 2008」
メレディス・デュラン Meredith Duran meredithduran.com 大杉ゆみえ





うーっ,さむい!ついに真冬日になった今日一日でした。しかし本書の舞台はインド。
インド人とイギリス人の両方の血筋を持つイギリスの貴族ホールデンゾーア公爵ジュリアン・シンクレアがヒーローです。どちらの社会にも完全には受け入れられない19世紀中半のイギリス。
セポイと呼ばれるインド人傭兵の反乱がまさに起ころうとしている歴史的な大場面に,イギリスから結婚のためにやってくる途中船舶事故で両親が海にのみこまれ,一人生き残ったエマライン(エマ)・マーティンがヒロインです。
学校の歴史の授業では「セポイの大乱」と習った記憶があるのですが,「インド大反乱」とか,「シパーヒーの乱」とかいうようです。また,インド側からは「第一次インド独立戦争」とも。
物語の舞台は,デリーで反乱に遭遇した二人が,乱を逃れてカルカッタにのがれる途中分かれ離れになり,4年後にイギリスで再会します。絵が好きなエマはインドでの血なまぐさい体験を絵にしますが,その絵が認められ,王立美術館に飾られたり,高額で買い取られたりします。しかし,その絵に何気なく書いていった文字が,まとめて読まれたら,実は大変な陰謀を暴く文になってしまうという謎が隠されていたのです。
歴史ロマンと,パズルミステリと,アドヴェンチャーとロマンスと男同士の葛藤,さらには女同士の葛藤など,とにかくいろんなものがゴチャマチャとインドらしくブレンドされた秀作です。
新人ヒストリカル作家の期待の第1作,ついに登場という感じです。


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