SSブログ

嘘つきなダイヤモンド [キャサリン・マン]

SHALOCKMEMO600
嘘つきなダイヤモンド Bossman's Baby Scandal ラブ・アンド・ビジネス 1 2010」
キャサリン・マン 高橋たまこ





 SHALOCKMEMOの600号となる記念読了となりました。ちなみに,500号はスーザン・マレリーの「砂漠のウェディング」でした。
 さて,本作はラブ・アンド・ビジネス・シリーズ(原題は Kings of the Boardroom )の第1巻となります。サンフランシスコの企業「マドックス・コミュニケーションズ」の幹部社員たちのロマンスを描いたオフィスものの6話シリーズ。
 SEAL(海軍特殊部隊)出身のビジネスマン,ジェイソン・リカードはニューヨークで1年にわたって一緒に仕事をしてきたグラフィック・デザイナー,ローレン・プレスリーと一夜を共にし,その後サンフランシスコの社に就職し,数カ月がたった。新しい会社で業績を上げるため,わき目も振らずに働き,幸い<プレンティス社>の社長ウォルター・プレンティスの信任を得,業務提携に成功する。しかし,その間,離れてしまったローレンのことは,常に気になっていた。
 ある日,友人から送られてきたメールの写真には,お腹の膨らみが少し感じられるローレンの姿がうつされており,数ヶ月前の一夜の出来事が,ローレンの妊娠を招いたことを直感的に感じ取ったジェイソンは,急ぎニューヨークへと向かう。自分にとって決して一夜の出来事だけにしたくないと考えていたジェイソンは,新しい提携社の社長ウォルターのモットーが「家族が一番」であり,自分に隠し子がいるなどとわかったときには,容赦なく提携が打ち切られ,自分も仕事を無くすことになるだろうという切羽詰まった気持ちも捨てきれなかった。しかし,ローレンに会ったジェイソンは改めて打算的な気持ちよりもローレンを本当に好きなっている自分の気持ちに気付く。しかし,子供ができたからといって急に結婚を迫ったのではローレンにはねつけられるばかりだと考えたジェイソンは,真心をこめてサンフランシスコにローレンを伴い,婚約だけでもと誘いかける。
 ローレンの気持ちにもジェイソンを求める気持ちは強いものの,自分の会社をニューヨークで成功させたいという自立心と,最近起こった会社でのトラブルを知られたくない気持ちもあり素直にジェイソンの申し出を受ける気にならず,かえって反発するような態度をとってしまう。しかし自分の会社の経済的な危機を乗り切るため,さらには,じぶんの母親からの度重なる電話攻撃から逃れるため,ローレンはジェイソンと便宜的な婚約という言い訳を自分に言い聞かせながら,ジェイソンとサンフランシスコに向かう。
 かつてシールで特殊な任務に就いていたジェイソンの素晴らしい肉体。そして,優しくしかも思いやりに満ち,決して自分の欲望だけで行動しないジェイソンの素晴らしさに改めてため息をつくしかないローレン。しかも自分の母親の病気をジェイソンに知られたくないという思い。そんな複雑な事情が絡み合い,二人のロマンスはなかなか深耕していきません。
 そして,劇的なドラマが待ち構えています。
 第1作では,マドックス・コミュニケーションズの幹部社員の面々も少しずつ顔を出し,次作が期待されます。


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。