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傲慢すぎるプロポーズ(億万長者に愛されて 3) [キャサリン・マン]

SHALOCKMEMO757
傲慢すぎるプロポーズ Millionaire in Command
億万長者に愛されて 3) 2009」
キャサリン・マン 秋庭葉瑠





シリーズ第3作は,ランディス兄弟の次男カイルとカイルの愛娘ニーナの育ての親で歴史学者のフィービー・スレーターのロマンス。第1作,第2作ではあまり登場場面のなかったカイルですが,空軍軍人として砂漠の国で撃墜され,奇跡的に怪我をせずに助かったことは分かっていました。
カイルが,かつて一夜をともにした相手ビアンカ・トンプソンとの間にもうけた生後三ヶ月の娘ニーナの存在を知ったのは,帰還パーティの最中でした。しかも赤ん坊を連れてきたのはビアンカの友人フィービーでした。財産目当ての詐欺師ではないかと疑ったカイルですが,赤ん坊を見るとランディス家の特徴が多く見受けられ,検査をするまでもなく自分の娘であることを直感します。そして,赤ん坊を連れてきたフィービーの魅力に引き込まれます。ニーナを無条件に受け入れるランディス家の人々。すでに結婚している兄弟とその妻たちがフィービーの面倒を見ます。不安を覚えているフィービーをもっとも励ますのはカイルの母で国務長官のジンジャーです。その懐の深さと家族愛の深さに感動するフィービー。アメリカ南部の大家族主義の典型がこのランディス家の特徴でもあると思います。
次第に深まっていくカイルとフィービーの関係ですが,フィービーにはロジャーというフィアンセがいたこと,そしてロジャーがおぼれた人を助けるためにフィービーの目の前で命を落としてしまったという過去を引きずっています。
ニーナを親権を確保するためにカイルとフィービーは急いで結婚式を挙げます。いわば偽装結婚として生活を始めた二人が,次第に互いの魅力に気づき,愛を深め合っていきますが,そこに,ニーナの実母ビアンカから連絡が入ります。実の母ビアンカにニーナを引き渡すべきか,自分がニーナを育てた方がいいか,という究極の選択を迫られるフィービーですが・・・。
すっかりカイルとの関係が深まったところでのビアンカの登場は,衝撃的な場面ですが,この解決策を作者はとてもうまく提示し,ロマンス小説の醍醐味を味わわせてくれます。


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