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服従の甘き口づけ [マヤ・ブレイク]

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服従の甘い口づけ The Price of Success 2012」
マヤ・ブレイク 片山真紀





マヤ・ブレイクの邦訳作品で未読だったもの。親の代からのカーレーサー,サーシャ・フレミングは父親が賭け金を不当に得るためにわざとレース中にクラッシュさせたという汚名を晴らすために努力を重ねてきました。しかし,チームの正式ドライバーラファエルとのスキャンダルの噂もたてられていました。そのラファエルがレース中にクラッシュし,その原因がレース前にサーシャと言い争いをしたせいだとチームのオーナーでありラファエルの兄のマルコ・デ・セルバンテスから非難され,ラファエルの病室に近づくことすら禁じられたのでした。父親の汚名を晴らすために自分がラファエルの後の正式ドライバーとしてふらわしいとインタビューで応えてしまったため,マルコからは金目当てにラファエルに近づいたとも非難されてしまいます。ラファエルとの言い争いの原因は別の女性との間の問題だったのですが,マルコにそれを告げても信じてもらえないと思っていたサーシャはその事には触れませんでした。そして,病院を追い出され,自分を入れてくれた看護師までクビにされそうになり腹立たしげに帰宅しようとしたとき,マルコがサーシャを自分のロールス・ロイスに乗せ,車中でキスをしてきたのです。嫌われていたと思っていたサーシャになぜマルコが・・・。きっと自分を罰するための方策だったのだと思ったサーシャですが,数日後,ラファエルの後に正式に次のレースに出場し,CMにも自分を出すことになったことを告げられ,チャンスに飛びつくサーシャでした。世界各地のレースを渡り歩きながら連勝を重ねるサーシャとマルコは次第に互いを意識することから心の壁を取り去り,過去の心の傷から立ち直ろうとします。そしてサーシャの元恋人のデレクがサーシャを非難する談話をマスコミに流し,それを信じたマルコからまたもや金目当ての行動だったと非難されるに至り,サーシャはマルコの元を去るのでした。イギリスに戻ったサーシャは・・・。
ドライバーらしいシャキシャキした性格のサーシャ。その言動と目標達成のために全力を尽くす姿,そして愛においても素直に自分の姿を見せて相手を思いやっていく姿が実にすがすがしく,その男勝りでアリながら女性的な魅力が満載の良作です。マヤ・ブレイクの描き出すヒロインたちの中でもずば抜けて素敵なサーシャを見られます。原題の「成功の値段」はタイトルとしてはありきたりですが,本作の内容を言い得て妙だと思います。


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