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冷たい瞳,熱い唇 [モーリーン・チャイルド]

SHALOCKMEMO991
冷たい瞳,熱い唇 Bargaining for King's Baby
キング家の花嫁 1) 2008」
モーリーン・チャイルド 氏家真智子





キング家の長男アダムが欲していたのは曾祖父が切り売りしてしまった土地を取り戻すことを人生の目標としてきた。あとは隣のトリノ家が所有している20エーカーの土地が残るばかり。これを手に入れれば,かつてキング家が所有していたほぼ元の土地が手に入れられる。
このシリーズは多くの作品が残されており今も関連作が作られている作者の大ヒットシリーズですが,本作はその第1作になります。キング家の3兄弟(牧場主のアダム,ぶどう園経営者の次男トラヴィス,航空機会社経営の三男ジャクソン)が始めに紹介されています。初期の三部作になるでしょう。
今回のヒロインは,隣家のトリノ家の一人娘ジーナ。10代の頃からアダムに恋心を抱きつつ,すでに30歳を迎えてしまいます。父に土地譲渡の交渉に来たアダムにジーナがした提案とは・・・。「わたしはずっと前からアダムを愛してきた。ひょっとしたら彼を愛するために生まれてきたのかもしれない」と一途に想い続けるジーナの切ない想いが彼女の行動の一つ一つに表れてきます。しかし妻と子供を一瞬のうちに亡くしてしまったアダムはそれ以後自分の心を閉じ込めてしまい,仕事以外には興味を示さなくなってしまっていたのでした。そんな頑ななアダムの心を何とか解きほぐせるのではないかとジーナはアダムと便宜的な結婚を決意します。しかし,なかなかアダムの心の壁は崩せません。ジーナは始めアダムとの間に子供が出来てしまえば結婚を解消しなければならない契約であったため,予防措置をしていましたが,次第にアダムの心が自分にも向いてきたと思いついに妊娠しますが,それは,アダムとの別れの日でもありました。兄ニックの元に旅立ったジーナ。アダムは何かと自分に言い訳を続けていますが,弟のトラヴィスやハウスキーパーのエスメラルダから毎日のように責められます。そしてついにアダムの心が溶ける日が来ました。ジーナの父親のサルヴァトーレがジーナの流産を告げに来たのです。妊娠していないのであればジーナとの結婚生活はまだやり直せると考えたアダムはジーナの元に駆けつけます。終わり方はやや唐突な感じがしますが,ここまで引っ張ってくれば,またシリーズがさらに続くことを考えれば,まぁこれでも許されるのではないでしょうか。


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