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大富豪と誘惑旅行 [ミランダ・リー]

SHALOCKMEMO1009
大富豪と誘惑旅行 Take Over by the Millionaire 2014」
ミランダ・リー 加納三由季





シリーズ物ではないようなんですが,何となく物語の広がりが感じられる作品です。経営不振で身売りせざるを得なくなったオーストラリアのブティックチェーン店。そうなると始めに首を切られるのが臨時店員です。特に生活に困っているわけではありませんが服飾関係が好きで努めていたジェシカ(ジェス)・マーフィーは父が経営するタクシー会社で受付や車の修理,更にはは運転までこなすマルチな才能を持った美女。兄が3人おり男勝りの幼少時代を送った末っ子です。苗字に因んで父親がマーフィーの法則の信奉者であるところが笑えます。リムジンが修理中で運転手も出払っているところに遠方まで宿泊込みのタクシーの依頼があり,結局ジェスが運転手を務めることになりますが,その依頼主こそブティックを買収した投資会社の経営者の一人息子で遺産相続人のベンジャミン(ベン)・デ・シルバでした。小太りではげ上がったアメリカ人を想像していたジェスの元を訪れたのはとびきりのハンサムで若い男性。彼女と年齢も5・6歳しか違わない容貌で,しかもアメリカ人ではあるもののシドニーの名門寄宿学校の卒業生でオーストラリアにも詳しいということで,ジェスは緊張してしまいます。ベンは寄宿学校以来の親友の結婚式で車で半日かかる北部の町に行き,そこで結婚式に参列して帰ってくるため,2泊3日の行程での依頼で,高額な謝礼を申し出たのです。買ったばかりの自分の車の支払いにも生かせると思い,渋渋ではあれ承諾したジェスは,後悔してしまいます。セックスアピールの強い男性を乗せての長距離ドライブ。一方ベンもまたジェスの脚の長さやこれまで付き合ったのとは違うブルネットの髪に特別な魅力と惹きつける力を感じてしまいます。かくして二人の珍道中が始まります。途中の休憩個所でも火花が散る二人の目線。互いに思いがけない能力や魅力に惹かれながら何とか結婚式の開かれる屋敷に着いてみると新婦の付添人が急病で参加できなくなり,ジェスが身代わりを務めることになります。しかも付添人の衣装のサイズが少し合わない上に,直しのプロが家を離れていて連絡が付かないと着ています。ジェスは自らの直しの腕のためしどころと自らの衣装の直しを買って出ます。才能あふれる彼女に新婦も新婦の両親も感謝と尊敬の目でジェスを見ることになります。そしてベンはジェスを婚約者として紹介するのでした。式前日の独身パーティを早めに切り上げて帰宅したベンを待つジェス。もはや二人の間には恋の花火が打ち上げられ始めたのでした。たった2泊3日の間に,すっかり互いの魅力に惹かれ合った二人。帰国予定だったベンもジェスの家により,父も母もベンをすっかり気に入ってしまいます。ところがベンはニューヨークに一緒に帰ることをジェスに提案するのですが,ジェスはベンの富豪の生活と自分の生活の違いとオーストラリアから離れるつもりはないと,プロポーズを断るのでした。そんな時ベンの父が急死し,ベンの落胆ぶりを見たジェスはニューヨークに付き添うことになります。改めてプロポーズするベンにやはりジェスは生活観の違いを理由に断り,オーストラリアに逃げ帰ります。連絡があると思っていた1ヶ月あまりの期間ベンからの連絡は絶たれたままでした。二人の関係はどのように進展していくのでしょうか。アメリカ人とオーストラリア人の違いがかなり強調的に描かれ,日本人にとっては面白く読める作品です。そしてベンが出した驚くべき解決策に拍手喝采してしまう爽やかな結末です。オススメの1作。


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