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秘書という名の愛人 [キャシー・ウィリアムズ]

SHALOCKMEMO1124
秘書という名の愛人 At Her Boss's Pleasure 2015」
キャシー・ウィリアムズ 深山 咲





今年年間300冊を超えた読了冊数がどこまで伸ばせるか,一昨日配信された1月5日刊の新刊を読み始めました。キャシー・ウィリアムズの本作はまさに秘書ボスものの王道を行く作品でした。ヒロインのケイト・ワトスンは秘書というより会計士として財務に携わっていますが,社長であるヒーロー,アレッサンドロ・プレダの実務スタッフでそのうち企業買収などの会計部分を手がける,いわゆる会計のプロ。頭が良く,スタイル抜群の彼女は,母が次々に男性に頼った生き方をしてきたのに嫌気がさし,自らはとにかく目立たないようきっちりとスーツを着込んで仕事をするようになっていました。あるきっかけでそんなスーツの下の彼女の本当の姿を想像したとき,アレッサンドロは恋に落ちたのです。しかし,自分の両親が愛に目が眩み事業そっちのけで一族の財産を使い果たして,自分が企業を立て直さざるを得なかった経験から,気軽な交際以外,愛に元ずく将来を約束するような男女関係を頑なまでに拒否していたのです。カナダへの出張にケイトを伴ったアレッサンドロは,どうにも我慢ができなくなってケイトを誘惑します。旅の恥は掛け捨てとでもいうかのようにアレッサンドロの誘いに自ら乗ってしまったケイトですが,イギリスへの帰郷後は再び何事もなかったかのように仕事に没頭するという約束をアレッサンドロに取り付ける慎重さを持っていました。勿論,アレッサンドロを愛するようになっていた自分を欺いて・・・。この二人が帰国後,どんな風に交際を再開するかが後半の読ませどころですが,週末出かけるというケイトの言葉にてっきり別の男に会いに行くと誤解してケイトを追いかけてしまったアレッサンドロ。そしてそれを嫉妬だとケイトに看破されてしまったアレッサンドロの慌てぶりには,思わずクスリと笑ってしまえる場面でした。アレッサンドロの挽回や如何に・・・。とにかくスイスイと面白く読み進められる好著です。


タグ:ロマンス
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