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追憶のひと [ペニー・ジョーダン]

SHALOCKMEMO1212
追憶のひと Stranger from the Past 1991」
ペニー・ジョーダン 堀田 碧




HQB-710
16.02/¥670/192p

R-0987
93.03/¥652/156p


 原題は「過去からの異邦人」
 ヒロイン:シビラ・ガードナー(25歳)/人材派遣会社経営/ブロンドの髪,ラベンダー色あるいはグレー色の瞳,愛読書はジョーゼット・ヘイヤーの小説
 ヒーロー:ギャレス・シーモア(32歳)/会社経営/シーダーズ屋敷の跡取り/グレーの瞳
 15歳の頃に憧れた年上の幼なじみギャレス。祖父の元で育ち祖父亡き後祖父の会社も後を継ぐ形になります。シビラはギャレスの祖父トーマス・シーモナと近所だったせいもあり,ギャレスが大学や国外で事業を興したこともあり,トーマスの元にしょっちゅう訪れていました。しかし,ある日トーマスとギャレスの会話に自分が登場し,しかもギャレスは自分のことを子供だと言い切ったことでショックを受け,その心の傷を抱いたまま男性との真剣な付き合いをせずに25歳を迎えてしまいました。ギャレスが来ることが分かっていたので,トーマスの葬儀にも顔を出しませんでした。雨の降る中スーパーでの買い物を終え,駐車場までカートを押して急いでいたとき,目の前に駐車しようと車が入ってきたので慌ててカートをよけようとしたとき荷崩れを起こしてしまい,カートの中身を道路にぶちまけてしまう恥ずかしい思いをしてしまいます。その車に乗っていたのはなんとギャレスと美女でした。次に人材派遣会社の仕事の関係で自分に以前から関心を示していた妻帯者と面談がありレストランでの話し合いをしているとき,ふたたびギャレスが現れ,今度は妻帯者と不倫の関係であるかのような誤解をするのです。そして翌日の夜入浴中に玄関のベルがなり,隣人かと思ってバスタオルをまいただけの状態でドアを開けるとギャレスが入ってきたのです。そしてシビラにキスをしたのでした。二度三度と恥ずかしい場面を見られたシビラ。もう十五歳の少女ではない,あれから10年も経ってビジネスウーマンとして成功している女性なのだと自分に言い聞かせても,ギャレスヘの愛が消えていないことを否定できないシビラでした。その後,ギャレスとの出会いを極力避けようとしたシビラですが,何度かのニアミス,そしてインフルエンザのような最悪の体調,そんな弱気になりがちな自分に活を入れながらも,終末の休日に散歩の途中で自分を追いかけ回すシビラの顧客のレイ・ルイスに出会ってひどい侮辱を受けたとき,偶然通りかかったギャレスに危ういところを巣くわれたときは,もうギャレスへの愛と欲望を否定することは出来なくなっていました。もうこの街には住めない。だから一時だけギャレスを求めたい。ギャレスもまた同じ気持ちであることを告白され,シビラは自らギャレスに身を投げ出すのでした。
 ペニーの作品には,幼い頃から憧れ続けた男性にふたたび出会い,その愛を得るまでの成長譚がストーリーの中心になるものが多いのですが,これもその作品群のひとつです。シビラという名前は古代ギリシア時代の異教(キリスト教ではない)の巫女で,「終わりの日(怒りの日?=Dies Irae)」を宣託する女性です。レクイエムの歌詞にも登場するこの名前をこの作品に登場させたのはなぜだったのでしょう。


タグ:ロマンス
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