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不機嫌な恋人 [コンテンポラリー]

SHALOCKMEMO306
不機嫌な恋人 The Texan's Suite Romance 2005」
ジュディ・クリスンベリ Judhy Christenberry judychristenberry.com 雨宮幸子



タバサは友人に頼まれ、新刊本の宣伝ツアーのため、作家アレックスと同行することになった。本業は精神分析医である彼は、なぜかタバサにつらく当たる。思い切って彼の妻にツアーに同行してもらうことを提案するが…。





三つ子に生まれた美人姉妹のロマンスを描くミニシリーズ「テキサスの花嫁」の最終話。残念ながら第1話,第2話は未読だが,単独でも十分ストーリーはわかる。三つ子の長女トミー,三女テレサはすでにロマンスを達成し,しかも二人は双子の兄弟と結婚している。三姉妹の母も再婚したばかりというハッピーな一家だが,本作のヒロイン=タバサは未婚。しかし最終話ということもあり,大団円を迎えるため,随所にハッピーな家族が描かれている。
ヒロインは教師(小学校か中学校かハイスクールかはわからないが,どうやら体育を教えているようだ)だが,夏休みに友人のモナから作家(実は精神科医)の広報担当者としてプロモートの旅について行くように依頼されて,承諾する。しかも6週間! 夏休みが長いこととアルバイトをしてもよいというところがいかにもアメリカ的だが,すでにタバサはフィットネスビデオも販売しているというからすごい。
一緒に旅をするのはアレックス・マイヤーソン。それなりに容姿には恵まれているものの,1年前に妻を亡くしてからすっかり引きこもりがちでジクジクしたいやな性格。けなげにその世話を懸命にするタバサにすっかり同情してしまう。最後には亡き妻の思い出から立ち直り,ヒロインを愛していることに気づくアレックスではあるが,タバサの家族の思いやり溢れる家族愛に救われた格好。
驚くことにアレックスの両親はまったく息子を愛しておらず,二つの家族の対比も極端な感じがするが,それはそれでアメリカ的なのかもしれない。


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未来からの恋人 [コンテンポラリー]

SHALOCKMEMO292
未来からの恋人 Killing Time 2005」
リンダ・ハワード Linda Howard 加藤洋子





いわゆるSFと銘打たれているが,その実,ロマンス色が強く,SF風味程度。ノーラ・ロバーツの「未来からきた恋人」のように自然なタイムトラベルものとはなっていない。が,それはそれで,さすがリンハ・アワード。アメリカ南部の情緒が豊かに表され,とても自然なノックスとニキータのラブ・ロマンスに仕上がっている。
    未来(200年後)のFBI捜査官という設定がほほえましいが,200年たっても,人間の有り様はそう大きな変化はないのだということを繰り返し,しかも二つの時代の比較の中で語られる。200年後があたかも200年前のように示されているところが,とても興味深い。


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