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求婚のゆくえ [ニコラ・コーニック]

SHALOCKMEMO378
求婚のゆくえ(読書会の秘密3) The Rake's Mistress 2004」
ニコラ・コーニック Nicola Cornick 飯原裕美





読書会の秘密の最終巻。ヒーロー・ヒロイン6人のロマンスを描くのに3巻では無理だなぁと思っていたのだが,やはり最後は押し込めるようなエピローグになってしまったのが残念。
1803年。ヒロインはレベッカ・ローリー。ガラス細工師の叔父と小さいながらも質のいいガラス工芸品を作っている。叔父が亡くなり,細々と生活しているレベッカだが,気骨のある女性であるレベッカは,腕のいい職人でもあり,ガラス工芸品の注文を得るため,妖しげなクラブの旧友からの注文からも受けてしまう。
スパイを追ってレベッカの工房にたどり着いたルーカス・ケストレル卿。レベッカを守ってやりたいと思うものの,自分の愛に気づくのは,時間がかかる。レベッカの方は,ルーカスに惹かれるものの,自立心の強さから,ルーカスのプロポーズを断り続ける。
果たして国を裏切るスパイは誰か? そのミステリの結末は意外な真相が語られる。この決着の付け方はすばらしい。


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