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青い傷心 [アン・メイザー]

SHALOCKMEMO1154
青い傷心 Take What You Want 1975」
アン・メイザー 馬場あきこ





 継母の息子たち,ロバートとサイモン。4歳の時初めて出会った二人のうち,兄のロバートに憧れを抱き続けてきたソフィーは,寄宿学校を卒業し,やっとロバートと一緒に暮らせると喜びにあふれていました。かつて嵐の夜に恐ろしさのあまりロバートのベッドに潜り込み,じっと抱きしめていてくれたロバートは,その後,大学を卒業したあと建設会社に勤め,北部の町で暮らすようになっていました。そしてソフィーの想いに気づいていたロバートは継父や母からソフィーとの関係を諦めるように説得され,会社の秘書のエマとの結婚をすることでソフィーとの関係を打ち切ろうとしていたのです。エマとロバートの関係はソフィーには知らされずロバートもソフィーに対する想いを振り切るようにワザと冷たく接さざるを得なかったのです。さらに,ロバートの弟サイモンもまた女性らしくなったソフィーに対する想いを抱いている様子。しかしソフィーはロバートと違って優しく接してくれるサイモンには兄妹の関係以上の気持ちは抱けないのでした。さらに地元の有力者でロバートの大学の同窓生ジョンも婚約者がありながらソフィーに想いを抱いている様子。そんな複雑な男女関係の中で本当に愛する人にはどんな行動を取ったらいいのか,高校を出たばかりのソフィーには見当がつきません。つい,自分に優しくしたり冷たく接したりするロバートの行動に振り回され,ついには自分の興味のあるギリシア語を生かした仕事を提供してくれるハリエット・タラントとともに,ギリシアのコルフ島に出かけてしまうのでした。数ヶ月後,継母からの手紙でロバートが工事現場で事故に遭って大怪我をしたという知らせが来ます。急ぎ,イギリスに帰るソフィーですが,継母や父の態度は硬く,特に継母はロバートとエマの関係を強調するばかりです。ロバートもまた病室で,誰との面会も断っているとのこと。思い切って看護師にロバートとの面会を申し入れるソフィーですが・・・。
 ロバートとの関係を清算しようとしていたソフィーにハリエットが伝えた聖書の言葉をもじった[Take What You Want]が原題になっています。


タグ:ロマンス
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