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天使のためについた嘘 [ダニー・コリンズ]

SHALOCKMEMO1222
天使のためについた嘘 A Debt Paid in Passion 2014」
ダニー・コリンズ 小泉まや





 原題は「情熱で払う借金」
 ヒロイン:シレナ(シン)・アボット/秘書/ふっくらした唇,豊かな茶色い髪
 ヒーロー:ラウル・セシヘル/ソフトウェア会社CEO/長身,浅黒い肌/父はスイス人,母はスペイン人
 会社の金の横領。信頼していた秘書から裏切られたラウルは,元秘書を告訴します。そして泥棒呼ばわりし,徹底的に争う姿勢を魅せるのでした。シレナにも事情があって一時的にお金を借り,返す気持ちでいたところに父の事業の失敗でそれが出来なくなってしまいます。義妹の大学の入学金を用立てようとしたのがきっかけでした。継母との間の関係はよくありませんでしたが,義妹はとてもシレナにとっては近い存在で,義妹のためなら疑われることも承知で何でもしてやろうという気持ちにさせられるのでした。ラウルもまた父に裏切られた経験を持ち,義父の娘ミランダがいます。そんな境遇の二人でしたが,ラウルの傲慢さも父の裏切りを許せず,しかも精一杯働いて事業を持ち直し,大きくして来た自負があったからです。熱い夜を過ごした翌日の突然の告訴と逮捕。シレナが驚愕したこの状況は,さらにシレナの妊娠という形でより複雑化していきます。ラウルの子供であることは明らかなのに,シレナは他の男性の子かもしれないと匂わせ,ラウルが悩むに任せます。それぐらいしか自分を訴えたラウルへの反抗的態度は示せなかったのです。予定日の1カ月前,シレナは命を賭けてルーシーを出産します。自分の亡き母もまた出産により弟ともに命を落とした過去をもち,自分が出産に伴う危険の可能性を知っていましたが,それでもルーシーをこの世に送り出そうと決意していたからです。助産師から命懸けの出産であったことを聞かされたラウルは,そのことを自分に知らせてくれなかったと行ってさらにシレナを責めるのでした。自分勝手な解釈で次々とシレナを追い詰めていくラウル。しかし,ラウルの秘書だったシレナはそんなラウルの性格は知り抜いています。しかし自分を信用せず,告訴したことを許すことは出来ませんでした。結局わたしは信用されていない。自分の血を引いた娘を育てるためだけに自分を利用しようとしている。とシレナが思い込んだとしても不思議ではありません。この後,二人の関係はやや蜜月に近くなるのですが,ラウルの義母からの電話でネックレスが見えなくなったという言葉に,ラウルがシレナをちょっと見てしまったことから,ふたたび二人の関係は険悪になります。やはりラウルは自分を泥棒だと思っていると分かったからです。そしてシレナの父が倒れたという知らせ。オーストラリアにルーシーとともに旅立つシレナをラウルは付き添おうとせず,ニューヨークに向かってしまうのでした。険悪な関係から離婚の調停を始めようとした矢先のことでした。あれほど娘を大切にするラウル。離婚すればルーシーを取り上げられてしまうのではないかという恐れもあり,二人の関係の悪化を病気の父には言い出せないシレナ。そんなシレナを喜ばせるために実はラウルはある計画を練っていたのでした。簡単に挙げてしまった結婚式をやり直そうとしていたのです。結局ブレスレット紛失の謎も解け,疑いが晴れたシレナを苦しめてしまったと真剣にラウルは後悔し,これからも片時も離れたくないという思いを強くしたのでした。
 秘書として有能で上司であるラウルの世話をすることに喜びを感じているシレナの,苦しくても愛にあふれた行動にラウルも速く気付いてくれ,と叫びたくなる秀作です。


タグ:ロマンス
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