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一夜の子のために [マヤ・ブレイク]

SHALOCKMEMO1341
一夜の子のために Brunetti's Secret Son
( Secret Heirs of Billionaires 3 ) 2015」
マヤ・ブレイク 松本果蓮





 原題は「ブルネッティの秘密の息子」
 ヒロイン:メイジー・オコーネル(29歳)/イタリア料理店「メイジーズ」オーナー,元弁護士/天使のような顔と男をそそる罪な身体の持ち主,明るいブルーの瞳,暗い炎の色の腰までの髪/
 ヒーロー:ロメオ・ブルネッティ(35歳)/高級リゾートホテル業「ブルネッティ・インターナショナル」CEO/ハンサム,富豪,独身/
 「幻を愛した大富豪(SHALOCKMEMO1295)」に続くシリーズ第2弾です。前作のヒーロー,ラファエル・カステリの関連作「純潔の未亡人」は10月刊の予定ですが,本シリーズには入っていないようで,ちょっと不思議です。本作のヒロイン,メイジーの圧倒的な美しさは左表紙イメージで明確ですが,MB版はブルネット,邦訳版は赤毛と異なっていますが,作中ではダブリン出身,暗い炎の色と記されていますから邦訳版の方が正しいでしょう。ただどちらにしても若々しい愛らしい顔と女性らしい姿態は共通項ですね。しかも,弁護士として働いたのちに一粒種のためにレストラン経営という新たな職業を選択したことでも分かるように,頭が良く,愛情に満ち,しかも美貌に恵まれるという三拍子揃った素晴らしい女性であることは間違いないようです。ただ,両親の愛情には恵まれなかった生い立ちには,その才能を打ち消してしまう決定的な劣等感を彼女に植えつけてしまっています。ところで,Amazonさん,9月刊の紙版のイメージがウェブページに載らないのには何か理由があるのでしょうか。KIDNLE版のイメージはあるのですから,普通発売日までにはアップされるのですから,すでに5日刊についてはあってもおかしくないし,7netやhonto版には載っているのですからハーパーコリンズ側の問題ではないようです。KINDLEの売れ行きが芳しくなく,売らんがための方策を取っているのではないかなどと勘ぐってしまいます。まあ,斜麓駈としてはKINDLE版の方がイメージも大きく,嬉しいのですが,KINDLE版のない作品のイメージを示せないのがちょっと困ってしまいます。ケイ・ソープの「夫を忘れた花嫁」(KINDLE版なし)はきちんと紙版の表紙イメージがあるのですから,理解に苦しみます。
 さて,本作のヒーローは実父がマフィアのボスというちょっと危ないヒーロー。しかし,彼自身は実父に妊娠させられた実母が実父から捨てられ路上生活を送った経験もあり,いわゆる暴力否定するために実父の影響下から逃れてきた経歴を持ち,事業家として大成功した努力家であります。しかし,実父であるドンが亡くなり遺言で彼に遺産を受け継ぐように右腕のロレンツォに託したことから物語が始まります。そしてその時明かされたのは,ヒーロー,ロメオには5年前に一夜の関係を持った女性との間に息子がいることでした。丁度は母が亡くなったとき訪れた故郷パレルモで,もう自分には誰も残されていないと寂しさを紛らわすためにバーで飲んでいて出会った女性に慰めを求め,翌朝部屋を去ったきり一度も連絡を取っていない女性メイジーが男子を出産し,その子を育てているというのです。家族を持たず,これからももつ予定の亡かったロメオの人生に降って沸いたように登場した一人息子。その存在がこれからの自分にどんな影響を及ぼしてくるのだろうか,そしてその母親であるメイジーとの関係をどうしたらよいのだろうか。詳細を弁護士に調べさせ,ロメオはメイジーの暮らしているダブリン郊外の町ラネラに赴きます。現在は「メイジーズ」というイタリア料理店を経営しているというメイジー。5年前は弁護士と聞いていたはずなのに・・・。一方,不審な高級車が表に停まっていると従業員から指摘されたメイジーですが,客かと思って顔を上げたメイジーはいっぺんで入ってきたのがロメオだと気付き,動揺を抑えきれません。そして二階のメイジーのフラットで,息子はどこにいる?と聞かれるに及んで,どうして彼がそのことを知っているのかと愕然とします。ここに至る経緯を聞き,息子ジャンルッカ(ルッカ)にはまだ父親であると言わないで欲しいと頼みます。公園にロメオを案内したメイジーは息子との間に自然に紐帯ができているロメオに驚かされます。ロメオはメイジーがあまりに自分に自然に接し,しかも自分がいまや「ブルネッティ・インターナショナル」という世界的ホテルチェーンのオーナーだとは知らない様子に驚きと新鮮さを感じます。たった一夜を過ごしただけの見知らぬ男性でロメオという名前しか,苗字すら知らなかった男性,それがメイジーにとってのロメオでした。改めて互いのことを知らせ会う機会をもたなければ。そう考えたロメオは一度ホテルに戻った体制を整えなければと考えます。今,実父の右腕だったロレンツォがジャンルッカやメイジーの存在を知っていることに危機感を感じながら,数人のボディガードを周辺に侍らせているものの,これから二人を守っていくためにはどうすれば良いか。ロメオはメイジーに自分との便宜的な結婚を申し出ます。マフィアは元来家族をとても大切にするもの。自分と家族になればメイジーとルッカは守れる。ロメオはそう考えたのでした。一時返事を留保したメイジーですが,マフィアから息子を守るためと言われて断ることができませんでした。ロンドンで簡単な結婚式を挙げた後,ハワイのロメオの経営する「ブルネッティ・インターナショナル・リゾート・マウイ」のヴィラで過ごすことになります。あくまでも息子のためということで互いの感情は抜きにしての結婚生活。しかし次第にそれは互いにとって窮屈で苦しいものになってきました。互いに魅力を感じながら離れていることに不自然さを感じたからです。そこで食事のときを通して互いの生き方や過去の問題点を,そして出会った5年前のことを打ち明け合い,理解が深まったようでした。しかし二人の関係はなかなか進展しません。休暇で訪れていたロメオの共同経営者ザッケオと妻のエヴァとの交流も二人の間の微妙な雰囲気に影響を与え始めます。暗くなってからエヴァとメイジーが海で泳いでいる様子を見つけたロメオは過剰に反応してしまい,メイジーが泳ぎの名手であり危険がないように予防措置を執ったことも知らずにメイジーを助けるために海に飛び込み,さらにヴィラまで抱き上げて運びます。自分に対する気持ちが単なる便宜的な物では亡いのではと期待したメイジーは遂にロメオとの関係を深めます。しかしロメオの口からメイジーに対する愛の言葉は聞かれません。「あなたは素晴らしい父親だし,私にはとうてい与えられないチャンスや支えをルッカに与えてくれると思う。それでもあなたとはいられない。」という言葉とともに,ルッカの4歳の誕生日を祝ったのち,メイジーとルッカはダブリンに帰ってしまうのでした。メイジーの両親は有名な大学教授で,一人娘であるメイジーも研究者になることを期待されていたのですが,幼い頃から勉強漬けの生活をしながらも毎年の知能テストでなかなかIQが伸びないため,すっかり両親から見放され,一時は弁護士になることで小康状態にはあったもののイタリアで知らない男性と付き合って妊娠し,さらにイタリア料理店を開くという反抗的な行動にすっかり腹を立て,ほとんど連絡すらしない関係になっていました。一人息子ルッカはメイジーにとって唯一の家族ですべての愛情を注ぐ存在でもあったのです。そこに入り込んできたロメオの存在。しかも互いに深い関係を持ちながらも心の仲間では踏み込ませない関係に,メイジーはすっかり希望を失っていたのです。そんなメイジーを励ましたのはレストランの経営を任せても良いと思っている友人のブローナでした。もう一度だけ,ルッカの将来のためロメオと対決してみよう。そう決意したメイジーはルッカをブローナに預け,パレルモに向かうのでした。
 両親から愛をもらえず愛を知らずに育ったヒーロー,ヒロインですが,ヒロインは息子を慈しむことから愛を知り,ヒーローをも愛していきます。そんなヒロインを愛せずにはいられなくなるヒーローという構図はロマンスの王道ですが,マフィアのボスの婚外子という特殊な環境にあるヒーローの存在感はかなり大きいですね。あまり風貌については書かれていませんが,雰囲気を持った男性だと言うことは想像に難くありません。ところで,本作をKINDLE版で読みましたが珍しくヒーローの名前の誤記が目立ちました。ロメオという名前を3個所も間違っています。「ロッコ」「ロメ」「ロミオ」という誤記が散見されました。紙版はどうでしょうか。


タグ:ロマンス
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