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イタリア富豪の熱愛 [レイチェル・トーマス]

SHALOCKMEMO1473
イタリア富豪の熱愛 Married For The Italian's Heir
(四富豪の華麗なる醜聞 2) 2016」
レイチェル・トーマス 藤村華奈美





 原題は「イタリア人の後継者のための結婚」
 ヒロイン:パイパー・ライリー(?歳)/ウエイトレス/緑の瞳,炎のような赤毛,左目の視力がない,小柄でほっそりしたからだ,美術専攻/
 ヒーロー:ダンテ・マンシーニ(?歳)/再生エネルギー会社社長,慈善団体の共同代表/カラメル色をした罪深い黒い瞳/
 四部作「四富豪の華麗なる醜聞」の第2巻です。第1巻より先に読了してしまいました。
 最愛の父を亡くして傷心の想いのパイパーは,自暴自棄となりある男性一夜を共にしてしまいます。2カ月後妊娠に気づいたパイパーは,父親であるダンテ・マンシーニの元を訪ねるのですが・・・。
 ロマンス度がかなり高い作品です。家庭的に恵まれずに弟の死を自分の責任だと感じているダンテが,パイパーとの便宜的な結婚を決意し,パイパーも傲慢なダンテの中に深い心の傷があることを知り,愛と癒やしを求めていくというストーリー展開です。目立たないように生きてきたパイパーがダンテによって美しく華やかに変身させられ,自分の美しさに気づいていくとともに,ダンテへの愛が彼の心の立ち直り結びついていくところが読みどころです。


タグ:ロマンス
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スペイン大富豪の結婚劇 [レイチェル・トーマス]

SHALOCKMEMO1336
スペイン大富豪の結婚劇 A Deal Before the Altar 2014」
レイチェル・トーマス みずきみずこ





 原題は「祭壇の前に賭けを」
 ヒロイン:ジョージナ(ジョージー)・ヘンショー(?歳)/未亡人/女性らしい体型,ダークブラウンの髪,ふっくらした唇,高く上げられた眉,茶色ときに金色の瞳/
 ヒーロー:サントス・ロペス・ラミレス(?歳)/実業家/長身,黒い瞳/
 今月はAmazonの書籍版のイメージが示されておらず,KINDLE版のイメージしかありません。斜麓駈のwebページのイメージ更新もbk1から7netと転々としてきてやっとAmazonに落ち着いたところだったのですが,今後もこれが続くとなるとまた考え直さなければならないかもしれません。オッと,今確認したら,本作の書籍版のイメージがでていました。なんらかの事情で更新作業が遅れているだけのようですね。それにしても本作の翻訳版のヒロインのモデルさんは全然良くないですね。骨張った体型,黒髪などなど,作中のヒロインとは違うイメージです。MB版のモデルさんもちょっと花が大きすぎて,清純なイメージというより,ヒロインの妹エマならこんな感じかなと思わせるイメージです。
 さて,結婚はパワーゲームの賭けのようなもの,というテーマの本作。始めにヒロイン側から仕掛けた賭けですが,出会った瞬間に二人の間に電流が流れてしまうというロマンス作品のストーリーになり,便宜的結婚という言い訳を互いに繰り返しながら最後は互いに愛を告白し合い,めでたしめでたしで終わるという王道を行く作品です。「私は人を愛してはいけないのに。よりによってサントス・ラミレスを愛してはならないのに。父に捨てられた日から,母が自滅の道をたどるのを見てきた。両親の行動を見れば,愛が人を消耗させ,傷つけ,孤独に陥らせ,人生のすべての喜びを奪ってしまうことが分かる。これは絶対にしてはならない賭けだったのに,なぜこうなったの?どうしてサントスに恋してしまったの?」という中盤の一文がすべてを物語っています。
 レイチェル・トーマス作品は2作目の翻訳ですが,前作「シンデレラへの鍵(SHALOCKMEMO1256)」にしろ,本作にしろ,ある一定の水準にあるものの,オススメやイチオシにはなかなか到達できていないように思います。なお,本作は作者のデビュー作のようですから,まあ,もう少し長い目で見ていきましょう。


タグ:ロマンス
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シンデレラへの鍵 [レイチェル・トーマス]

SHALOCKMEMO1256
シンデレラへの鍵 From One Night to Wife
( One Night with Consequences 10 ) 2015」
レイチェル・トーマス 片山真紀





 原題は「一夜の関係から妻へ」
 ヒロイン:セリーナ・ジェームズ(23歳)/トラベルライター/赤毛,グリーンの瞳/
 ヒーロー:ニコス・ラザロ・ペトラキス(30歳)/海運会社「ザンシップ海運」経営者/ブルーの瞳/
 どちらも両親の不和を幼い頃から目にして育った二人。しかもヒーローは母に捨てられた過去の心の傷から立ち直られず,常に冷静で愛を知らない男性だった。そんな二人が一夜の過ちの結果ヒロインは妊娠し・・・。一夜の過ちがもたらしたことを描くシリーズの第10巻目です。今月はもう1作,アビー・グリーンの作品も出版予定です。「ニコスは今,生まれて初めて変わりたいと思っていた。もっといい人間になりたかった。だがそのためには,セリーナにここにいてもらう必要がある。母のように,去らせるわけにはいかないのだ。」というニコスの思いと,「今まで男性と長期的な関係を築けなかったのは,両親の不幸な結婚生活を見てきたなのかもしれない。そのせいで男性を遠ざけてしまっていたの?」と自分に問うても答えの見つからないヒロインのセリーナ。セリーナは愛を一度も口にせず契約結婚を主張するニコスの本当の心の中までは見通せません。それは母に捨てられたニコスの心中が想像できなかったからです。そして子供のための結婚という好条件を提供しているにもかかわらずいつも自分に口答えをし,自分に考えを受け入れないセリーナが,両親の不和の原因が自分にあると思っていることも知らずに,理解できない行動だと思い続けてニコス。しかし不思議なことに互いのふれあいの相性は抜群に良く,二人とも惹かれ合う気持ちを感じていながらも,何故かぎくしゃくしてしまうのです。この調子のすれ違いが初めから最終盤までずっと続きます。もう少し何か事件らしきものが起こっても良さそうですし,脇役の中に二人の関係を取り持つ狂言回しのような存在があってもいいのですが,それもなく,同じ調子で繰り返されるストーリー展開がちょっと残念です。ニコスの祖母がギリシア語とジェスチャーで伝えた「鍵を握っているのはあなたよ」という言葉が邦題の元になっています。


タグ:ロマンス
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