SSブログ

ボスが授けた宝物 [キャサリン・マン]

SHALOCKMEMO1168
ボスが授けた宝物 Pregnant by the Cowboy CEO
( Diamonds in the Rough 3 ) 2015」
キャサリン・マン 北岡みなみ





 「野の花を愛した大富豪(SHALOCKMEMO1012)」「七日間だけのシンデレラ(SHALOCKMEMO1090)」につづくシリーズ第3作です。マクネア家の双子の兄に続き,娘のアメジスト(エイミー)がヒロインです。人生の最後をかけた大仕事,この複合企業のそれぞれを担当するアレックス,ストーンそしてエイミーにふさわしい伴侶を見つけてからこの世を旅立ちたいと考えたマライア・マクネアの謀は一つ一つ成功していきます。そしてエイミーに課せられた課題はジュエルズのCEOとなったプレストンとCMのための出張に世界各地を回ることでした。すでにその前に出会ってすぐにパーティ会場を抜け出してロッカー室で衝動的に深い関係を持ってしまった二人。その結果のエイミーの妊娠。テンポの速い展開に驚くばかりですが,かつて仕事一筋で最愛の娘を亡くしてしまったプレストンは,エイミーに惹かれながらも,どうやってエイミーを愛したら良いか分かりません。また小さい頃からステージママである母親の人形として美人コンテストに出続けていたエイミーも,美しいばかりでなく自分に何ができるかで評価して欲しいという贅沢な悩みを抱えています。祖母マライアの課題はこの悩みに輪をかけて妊娠を言い出せない自分に課せられた課題だと考え,プレストンとの関係を考えていく旅行になります。回る途中でエイミーの双子の兄アレックス一家が訪ねてきたり,プレストンの別れた妻が夫婦同伴で訪れてきたりと,結構波風が立つのですが,子供のために結婚しようとプロポーズするプレストンにNoを言い続けるエイミーの気持ちは,子供のためだけでなく自分を愛するから結婚して欲しいと言って欲しいのでした。その気持ちに気付いたプレストンが思い切った方法でエイミーに愛していることを表現するのでした。このイベントが功を奏して,プレストンの本当の気持ちを理解したエイミー。エピローグでは第1弾第2弾で登場したオールメンバーが集まりますが,すでにマライアは鬼籍に入り,その代わりプレストンとエイミーの双子の子どもたちがマライアとマクネアの名前を受け継ぐ(苗字はプレストンの苗字になりますので),というしゃれた展開になっていきます。大団円にふさわしい結末に納得の1作です。


タグ:ディザイア
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。